無職の方が任意売却に成功した事例です
こんにちは、
任意売却の相談員の浜崎です。
任意売却を行うご相談者の中には、
職を失ってわずかな貯金や手当で
生活をしている方もいらっしゃいます。
任意売却を行う際には、
引っ越しすることがほとんどなので、
通常、新居を賃貸で借りなければなりません。
賃貸住宅を探す場合、
昔は連帯保証人が必須でしたが、
現在は家賃の保証会社を通すことがほとんどです。
この家賃の保証会社というのは、
賃借人が家賃を滞納した時に立て替えたり、
督促したり様々な業務を行います。
そこで、やはり保証会社の審査を通るには
無職では難しいのです。
今回は、職を失いながらも自力で新居を借りて、
無事に任意売却に成功した方からアンケートを
送っていただきましたのでご紹介します。
古瀬さん(仮名)は、
元大手上場会社のシステムエンジニアでした。
昼夜を問わない激務とストレスで、
すっかりまいってしまい、
誰にも相談できないまま時間が経ち、
うつ病になってしまいました。
しばらく通院して症状も改善したので、
再就職活動を開始しましたが、
45歳という年齢がハードルになり、
なかなか再就職先が決まりません。
失業保険とわずかなたくわえで
食いつないで来ましたが、
ついに貯金も無くなり、
住宅ローンを滞納し始めました。
数か月後・・・
銀行からは競売の準備に入ると通告され、
途方に暮れた古瀬さんはホームページで当協会を見つけ、
ご相談にお見えになったのでした。
当初は、せっかく購入した自宅なので、
何とか住み続けたいというご希望でした。
住み続ける方法についてはこちら。
そのために私も銀行と粘り強く交渉しましたが、
住宅ローンの残債務も3000万円以上と高額なため、
なかなかご希望通りには進みませんでした。
そこで、古瀬さんと話をして、
通常の引っ越しをする任意売却を行い、
競売を何とか避けたいというご希望を叶えるべく
活動することになりました。
必死の努力の甲斐もあり、
条件を満たす買主は2か月ほどで見つかりました。
しかし、問題は古瀬さんが無職のため、
新居が借りられず引越しが出来ないことでした。
何件も不動産屋を回りましたが、
やはり無職では保証会社の審査が通らず、
部屋を借りられないという現実が重くのしかかりました。
一度は、役所の生活保護課へ相談にも行きましたが、
生活保護での生活もかなり制限があり、
古瀬さんはギリギリまで自力で生活を立て直したいと
頑張ることにしました。
それから再就職の面接と新居探しに奔走し、
任意売却の完了日の10日前に、
無職でも部屋を貸してくれるところを
古瀬さんは自力で見つけ出しました。
しかも、駐車場付きで家賃が安い上に駅からも近く、
かなり破格の条件でした。
かくして、新居の確保が出来た古瀬さんは、
無事に任意売却が完了し、
新しい生活をスタートすることが出来ました。
就職はまだですが、
新居を探した時のような執念と行動力があれば、
遠からず再就職は果たせるのではないかと思います。
今回の古瀬さんのように、
自力で住居が借りられない場合は、
生活保護の家賃補助を使う事で、資金面だけでなく、
信用力も増し、生活保護を受けたことで
逆に住居が借りられることがほとんどです。
もし、まだ元気に働くことが可能な年齢であれば、
一旦生活保護を受けても、就職後、保護を打ち切って、
自立することも出来るでしょう。
生活保護は自立に向けた、一時的な救済措置です。
野宿では住所不定となり、
就職はおろか行政の補助も受けられなくなる
可能性があります。
古瀬さんは自力での再建に取り組んでいますが、
一生懸命探しても新居が見つからない場合や
自力では再建できない場合は、
一度役所に相談された方が、
再出発の道が開けるかもしれません。
任意売却の完了日にお部屋を後にする時、
古瀬さんにから感謝の言葉をいただきました。
そして、一緒に戦った同志として、
固い握手を交わしたのがとても印象的でした。
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