キャッシングに注意!まさかの競売に・・・
みなさんこんにちは、任意売却コンサルタントの松山です。
このところ気温が急激に下がり、寒い日々が続いています。
そんな年の瀬ですが、先日相談にこられた方のお話をしたいと思います。
神奈川県藤沢市にお住まいの、稲田さん(仮名:59歳男性)はご家族と藤沢市内のマンションにお住まいでした。
かねてより大手印刷関係の商社に勤めており、勤続年数も長く、かなり年収もありました。
10年前、結婚のお相手が見つかり、一緒に暮らす事になりました。
お二人は賃貸マンションで暮らしていたので、ご結婚時に思い切ってマンションを購入されたとのこと。
購入時は、独身時代も長く預貯金も沢山あったので、4割を現金で、6割をローンで購入しました。
結婚後にご出産。歳をとってからのお子さんですが、とても可愛い娘さんと仲良く暮らしていました。
ところが・・・
印刷業界がかなり傾きはじめ、稲田さんの会社もその影響を受け、数年前に会社全体で大幅なリストラが始まりました。
「この会社も業界もピンチだ、辞めるなら今しか無い。」
稲田さんはリストラ前の自主退職というかたちで仕事を辞め、別の会社をいくつか渡り歩き仕事をしていました。
仕事を転々としてしまい、収入もかなり少なくなりましたが、なんとかなると思い、稲田さんも家族も生活水準を特に下げることはしませんでした。
そうこうしているうちに貯金も底をつき、生活するのがやっとの状態まで追い込まれていました。
そしてお子様も大きくなり、専業主婦だった奥様もパートをはじめましたが、それでも生活が安定せず、住宅ローンの支払いが厳しくなりました。
とりあえずの対策として、カード会社から借り入れをして凌いでいましたが、これが事の始まりでした。
カード会社からの借り入れはなんとか支払いできたので、安心しきって生活をしていました。ところが収入が上がった訳ではないので、住宅ローンの支払いはやはり厳しい状況。
それでも困ったらキャッシング、と借金を増やしてしまいました。
気づくと複数の会社から多額の借金。
最終的には借入枠がなくなり、住宅ローンまで支払いができなくなったのです。
どうしてよいかわからないまま、銀行より沢山の催促や督促。
それに対し返答もできないまま、競売の申し立てを受け、最後に当協会に相談に来られました。
残ったローンの額はそこまで大きくなかったのですが、競売になれば債務は残ってしまう状態です。
任意売却がうまくいけば、債務は残らないか、もしくは少し残る程度ですむか、の状態。
さらに税金や他金融機関からの差し押さえも入っていたため、交渉相手は多く、困難を極める状況。
それでも大至急販売活動を行いました。
時間が限られているため、稲田さんとも密な連絡のやりとりが続きました。
そしてなんとか購入希望者がみつかり、債務もほとんど精算し、競売を避けることもできました。
「キャシングする前にちゃんと計画しておけば・・・」
「それでも最悪の事態は避けることができました。」
稲田さんはそうおっしゃっていました。
お金を借りての解決は一時的なものでしかありません。
計画的に借りるのであれば、いいのですが不用意な借り入れは破綻の元です。
年末年始のお休みの方々が多いかと思いますが、ぜひこの機会に生活収支の見直しをされてみてはいかがでしょうか。
終わり
※全日本任意売却支援協会では、年末年始(12月30日~1月3日)も、住宅ローン滞納、税金の滞納や任意売却のご相談をお電話で承っております。
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