老後破綻と住宅ローンそして競売

皆さんこんにちは、
任意売却の専門コンサルタントの浜崎です。
突然ですが、最近とても多い相談があります。
「60歳で定年退職したが、住宅ローンが払えない。」
「思ったより退職金が出なくて、生活が困難だ。」
「老後70歳代まで住宅ローンを払い続ける自信が無い。」
といった内容です。
これは今、社会問題である「老後破綻」の一部です。
こちらもご覧ください。
先日ご相談に来られた、
横浜市の今村さん(男性、63歳)もそのうちのお一人でした。
今村さんは、3年前に定年を迎えられました。
現在お住まいの家を買ったのは平成10年。
実際、ご相談者の多くは、
バブル後半~崩壊後(平成10年代)の方が非常に多い状況です。
一般の方でも不動産を買うことができるくらい安くなり、
それを期に購入した方々です。
今考えると、その時期の不動産はまだまだ高く、
買い時ではなかったのかもしれません。
実際、今村さんも自宅を査定に出しても、
住宅ローンの残額のほうが多く普通には売却できない状態でした。
足りない住宅ローンの残額は、
ご自分で現金を用意しなくてはならないのです。
しかし、そこまで余裕のある方は多くはありません。
今村さんは、銀行で住宅ローンの見直しや組み換えを相談しましたが、
年齢や収入によっては条件がかなり限られ、組み換えはできませんでした。
ここでもやはり年齢が問われます。
今村さんは定年後アルバイトをしていましたが、生活の足しになる程度。
あとは年金と合わせて夫婦でなんとかやりくりしている状況です。
次第に毎月の住宅ローンの支払いも厳しくなりました。
多くの方が、
1.住宅ローンが払えない
↓
2.売却を検討する
↓
3.売却できない
↓
4.住宅ローンを払い続けるしかない
↓
5.しかし住宅ローンが払えない
↓
6.滞納してしまう
↓
7.競売にかかる
という状況になりご相談に来られます。
今村さんも、住宅ローンの支払いが難しくなり、
どうしたらよいかわからず、全日本任意売却支援協会に相談に来られました。
今村さんの場合だと早い段階でのご相談でしたので、
これから時間をかけて、任意売却を進めていくことになりました。
しかし、競売にかかると時間はかなり限られます。
老後の住宅ローンについて心配の方、
定年が間近になり住宅ローンの支払いが苦しい方。
今一度、状況をしっかりと整理してみてください。
おわり
~老後破産(破綻)について~