管理組合との交渉と任意売却

こんにちは、

任意売却コンサルタントの浜崎です。

 

全日本任意売却支援協会には、

マンションの管理組合から管理費等の滞納を理由に

競売を申し立てられた方からの相談も多く寄せられます。

 

今回は、管理費の滞納をきっかけに競売を申し立てられ、

任意売却をされた方からのアンケートをご紹介します。

 

今回は、管理組合より競売を申し立てられてしまった方より、

任意売却後、アンケートを送っていただきました。

 

 

ご紹介させていただきます。

 

 

東京都にお住まいの秋沢早苗さん(仮名)からのメッセージです。

 

アンケート_秋沢さん

 

■当協会にご相談に来られた理由

秋沢さんは80代で、アルバイトをしている三女との2人暮らし。

わずかな年金と三女の収入だけが頼りで、何とか住宅ローンを支払い、

生活を続けてきました。

 

 

しかし、数年前の秋沢さんが病気で多額の医療費がかかり、

管理費等を滞納してしまいました。住宅ローンの返済を優先していると、

管理費の滞納について遅延損害金がみるみる膨らみました。

 

 

秋沢さんは、管理組合と話し合いをしていましたが、

途中で管理会社が変わり、話し合いもうやむやになりました。

すると、新しい管理会社のもと、管理組合は弁護士を立てて

競売の申立てがなされたのです。

 

 

秋沢さんは何十年も住み慣れたマンションが気に入っており、

できればそのまま住み続けたいという希望を強く持っていました。

 

 

そして、何とか住み続ける希望を叶えて欲しいと、

当協会へ相談したとのことでした。

 

 

 

■解決までの流れ

秋沢さんのケースでは、

住宅ローンの残額がわずかだったので、自宅を売却後、

その売却金額でローンの全額返済が可能でした。

 

 

つまり、ポイントは、競売を申し立てた管理組合がどの金額で

競売を取り下げてくれるかでした。

 

 

 

管理組合の請求額は滞納管理費に、

遅延損害金、弁護士費用、競売申し立て費用を加え、

総額で250万円にもなっていました。

 

 

 

管理組合側の弁護士と最初に話をした時は、

管理組合としては全額返済が条件との強固な姿勢でした。

 

 

そこでまずは、購入希望者を見つけることを優先しました。

なぜなら、売却に向けて前向きに動いている姿勢を見せなければ、

管理組合としても話し合いに応じない、という状況だったのです。

 

 

秋沢さんの希望、「住み続けたい」をかなえるため、

協力してくれる投資家の方を募りました。

結果、良い条件で協力してくれる投資家の方が見つかりました。

 

 

次に、管理組合側との話し合いに入りました。

任意売却を行うこと、こちらとして最大限の条件を伝え、

何度も何度も粘り強く話し合いを続けていきました。

 

 

秋沢さんのこれまでの状況などについても詳しくお話ししていく内に

強固だった管理組合の姿勢も徐々に和らぎ、

最後は160万円で競売の取り下げに応じてくれることになりました。

 

 

そして、無事に任意売却を終え、秋沢さんは同じマンションに

住み続けられることができました。

 

 

 

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秋沢さんの娘さん達にも今回は大変協力していただき、

家族全員でつかんだ成功だったと思います。

 

 

決済日に秋沢さんは娘さん達と一緒に来られ、やや緊張していましたが、

終わる頃にはいつもの素敵な笑顔に戻っていました。

 

 

決済後、皆さんで一緒に帰る姿を見て、私もとても心が温かくなりました。

 

 

 

皆さん、一人で悩んで、どこに相談してよいのか分からない状態で、

勇気を出してお電話をしてくれています。

 

 

決して遠慮や恥ずかしいといった気持ちは持たないで下さい。

 

 

今困っている事と、希望だけ教えていただければ、必ず解決する方法はあります。

秋沢さんのように自宅に住み続けている方もたくさんいます。

 

 

まずはご相談ください。

 

 

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