相続の持ち分が競売に!こんな時任意売却で解決できるの??
全日本任意売却支援協会の生山です。
「持分の競売を掛けられました。何とかなりませんか」
先日、このようなご相談をお伺いしました。
結論から申し上げますと、何とかなる可能性が高いです!
そして、この方は無事に任意売却で解決できました。
これを読まれている方の参考になればと思い詳細を書きます。
是非、思い巡らせて下さい。
まず、父親名義で持っていた家(在東京)です。
その父親が5年前に亡くなり、
奥様、息子さん、娘さんの合計3人が相続名義人となりました。
ところが名義変更をしていないため、
亡くなった父親の名義のままであることが判明。
奥さんと娘さんは東京のその家に住んでおり、
息子さんは仕事の関係から福岡に住んでいました。
息子さんは福岡で事業を営んでいたのですが、
福岡市からの税金の差押が入っており、
その事業資金の借入の件で、
銀行から息子さんの持分について競売を掛けられました。
さらには、全員、権利証を紛失しているという状況でした。
相談を受けたとき、
これは時間との戦いだなと思いました。
3人の遺産分割協議書、相続登記、
福岡にいる息子さんの本人確認、
福岡市との税金の差押の解除交渉、
競売を掛けてきた銀行との交渉、
そして、競売を避けるために協力してくれる方を探すこと。
書き出せばキリがありませんが、
それを競売の入札までに行わなくてはなりません。
この中で一番困難を極めたのが、
福岡市の税金の差押を、どうやって解除するのかということです。
この調整が本当に大変でした。
さらには、競売は息子さんの持分に対してですが、
実際にそこに住んでいるのは、奥さんと娘さんです。
持分競売で、第三者が息子さんの分を購入すれば、
権利関係がとても複雑になります。
しかも第三者と家をシェア出来るわけはありませんから、
第三者が金銭的解決を迫ってくるのは明白です。
このような中で、
奥さんと娘さんが引っ越しすることなく、
任意売却を進めることが出来たのは、
本当にタイミングが良かったと言わざるを得ません。
もっと遅くご相談に来ていれば、
時間が間に合わず競売になっていたと思いますし、
任意売却に協力してくれた投資家さんの
お金を準備も間に合わなかったと思います。
そして、複雑な状況であるにも関わらず、
あきらめることなくご相談いただいた奥さんのお気持ちが
大きかったと思います。
家を相続したが、トラブルになっているという方は、
一度全日本任意売却支援協会へお問い合わせしてください。
おわり
(相続問題はケースが多様です。お気軽にお問合せください)
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