憧れのマンションオーナー。運用に必要なのは「目利き」です!
皆さんこんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
夏らしい季節になり、ついにエアコンのスイッチを
入れる回数が増えてきました。
電気代が心配になる季節です。
さてそんななかでも、私ども(社)全日本任意売却支援協会には
たくさんの相談者の方がいらっしゃいます。
・住宅ローンの支払いが厳しい。
・税金の支払いが厳しい。
・離婚問題で。
・相続の問題で。
相談内容は様々です。
つい先日相談にこられた、
及川さん(会社員53歳、仮名)の相談内容は、
所有されている投資用のマンションについてでした。
及川さんは長らく商社にお勤めで、現在独身。
お金も自由に使えたので、投資に興味を持ち始めました。
そんななか、ある日ふとしたきっかけで投資用マンションの
セミナーに行くことになりました。
そこで何人かの投資家と出会い交流を深めました。
そしてある日セミナーで出会った知人から、
「すごくお得な物件情報がある。興味ないか?」
と声をかけられました。
都内の立地でまだ築年数も新しく、なおかつ「お得」と聞いて、
迷いに迷った上、及川さんは購入しました。
そして晴れて憧れのマンションオーナーになりました。
しかし実際運営してみると、支払いのローンと家賃が
プラスマイナスゼロ、紹介してもらった知人は
「ローン残高が減れば、うまく回りだすよ」とのこと。
しかし時が経つにつれ・・・
なんと入居者の出入りが多く、その度に家賃が下がっていく始末。
収入より支払いが多く、その度に貯蓄を切り崩していきます。
空室の時はさらに持ち出す金額も多く、生活に支障が出始めました。
どこがお得なのかと思い、色々調べた結果、
なんと紹介されたのは売れ残り物件。
確かに新築当時よりは安く「お得」でしたが、
そもそも他の投資家があまり手をつけたがらないような、
立地や家賃相場の物件でした。
結局その物件を売りつけた知人とはそれ以降連絡もとれず。
及川さん曰く、
「いま考えるとその知人はセミナーに参加して
売れ残りの不動産を売りつける不動産屋だったかもしれない」
とのことでした。
事の真意はどうであれ、今の問題を解決しないといけません。
及川さんは貯蓄も底をつき、支払い困難な状況になっていました。
銀行からも督促がきていましたし、このままでは最悪競売になってしまいます。
さっそく依頼を受け、債権者とも話し合いをすすめました。
そして現在は買い手もみつかり、競売等の最悪な事態は避けられそうです。
投資用不動産というのは物件の状態がよく、
借入もそんなに多くなければ
収益性があり、たしかにいいものではあります。
しかしそれなりに目利きも必要です。
このようなかたちで不動産を購入してしまった方もいらっしゃいます。
皆さんも美味しいお話しにはご注意を。
そしてもし同じ様な状況の方がいらっしゃれば
早めの相談をおすすめします。
終わり
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