相続対策!広告通りにはいかない・・・

こんにちは、任意売却コンサルタントの鈴木です。

 

新聞を読んでいると相続記事も多いですが、

相続対策への広告も非常に多いですね。

 

今回は相続対策の事例を紹介します。

 

相続対策として賃貸マンション建設、

ワンルームマンション投資をされる方もいます。

 

しかし、不動産投資は簡単ではありませんので

失敗するケースが少なくなく相続する前に財産を失いかねません。

 

当協会にいただいたご相談

 

相続前に収益マンションを手放すことになってしまった

相談事例をご紹介します。

 

石川県金沢市にお住いの中村さん(仮名)からのご相談でした。

中村さんは所有していた土地に銀行から借入れを行い

収益マンションを建設しました。

 

建設直後は高い家賃設定でも空き室が出ることはありませんでした。

ところが数年経つと、建物が劣化し家賃の設定を下げていくという状況が続きました。

 

そして建設から10年が経った頃、

銀行から家賃設定を上げるために大規模修繕を提案されました。

 

銀行の提案内容は、息子さんに相続するつもりなら、

定期的に大規模修繕し物件価値を維持すべきですというものでした。

 

中村さんは銀行の言うことだから大丈夫だろうと思い

7,000万円を借入れ、大規模修繕工事に踏み切りました。

 

結果、この修繕工事が功を奏し、安定した収益を得られていました。

 

しかし、大規模修繕直後は良かったのですが・・・

 

築年数まで新しくする事は出来ません・・・

すぐに家賃を下げないといけない状態に陥りました。

 

家賃が下がるとどうなるか。

家賃収入が減る⇒修繕が出来ない⇒建物は劣化⇒・・・

という悪い循環になってきます。

 

結果、中村さんは家賃収入が減り

建築ローンの支払が出来ない状態となり

銀行から競売の申し立てをされました。

 

その大変な状況の時にインターネットの検索で当協会を見つけ

ご相談いただきました。

 

中村さんのご希望をお聞きすると競売を避け任意売却で

高く売却したいとの事でしたので早速、銀行に連絡をとり任意売却を行いました。

 

結果としては、競売を避け任意売却により高く売却する事が出来ました。

 

中村さんのように、子どもへ何か財産を相続したいという

親心から収益マンションを購入し

引き継ぐ前に返済できないという状況が増えています。

 

今一度、広告に目を通す時は

この事例を思い出し決断してください。

 

終わり

 

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