開札2日前!奇跡の大逆転!

こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。

 

全日本任意売却支援協会には、何とか競売を避けたい

という切実な思いの相談が毎日数多く寄せられています。

 

今回は競売の開札2日前に無事任意売却を完了できた

千葉県にお住いの桐野さん(仮名)のお話です。

 

 

 

桐野さんアンケート

<解決後の桐野さんのアンケート>

 

 

桐野さんは元々公的な団体の職員でしたが、人間関係が

上手くいかず転職を繰り返し、現在は大型ダンプの運転手をしています。

 

仕事は夜中の2時頃から出勤しますが、夕方には終わるので、

体力的には大変ですが、人間関係で苦労した桐野さんには、

自分一人でいる時間が長いこの仕事は精神的にとても楽だそうです。

 

自宅は15年前に中古でマンションを購入し、給与は奥さんに渡して家計の

やり繰りをすべて任してきました。

 

ところが2年ほど前から銀行の督促状や管理会社からの督促状が時々

届くようになりました。

 

桐野さんが奥さんに聞いても、たまたま銀行にお金を入れ忘れていた等の

理由で今は全く問題ないというので、すっかり信用してそのままに

していたそうです。

 

ところが、たまたまだと言っていた督促が全然止まらず、今度は銀行、

管理会社だけでなく役所からも督促状が届くようになりました。

 

さすがにおかしいと感じた桐野さんは、仕事から帰って来て、奥さんに

きちんと説明を求めました。

 

最初は話をはぐらかしていた奥さんでしたが、ついにごまかしきれなくなり、

全てのことを打ち明けてくれました。

 

実は桐野さんの奥さんは浮気をしており、新しい服やアクセサリー、

化粧品を買うのにクレジットカードを乱用してしまったそうです。

 

カードレシート

 

そして、その支払いを埋めるために家計のお金にも手を付けてしまい、

自転車操業状態になったそうです。

 

しかし、その状態も長くは続かず、ついには破たんして、すべての支払いを

ストップせざるを得ない状態になりました。

 

桐野さんは今までずっと信用していた奥さんに裏切られ、

茫然自失になったそうです。

 

お金のこともショックでしたが、何より浮気していたことが許せず、

離婚することを決意しました。

 

数か月後、離婚は成立しましたが、住宅ローンの滞納、管理費の滞納、

税金の滞納はかさむばかりで、一向に解決するめどが立たず、

桐野さんは自宅を売却する意思を固めました。

 

まずはどこに相談して良いか分からなかったそうですが、

いろいろな滞納があるので、ホームページで専門の会社を

探していくうちに当協会にたどり着いたそうです。

 

最初は嫌な思い出が詰まった自宅をとにかくいくらでもいいから

早く手放したいと桐野さんはおっしゃいました。

 

しかし、今の状況を詳しく聞くと事態はそう簡単ではなったのです。

 

今回の解決しなければならないポイントは3つありました。

 

1.住宅ローンの残債務が1700万円あるのに、相場では

  800万円ぐらいでしか取引されていないこと。

2.滞納管理費が180万円あり、管理組合としては全額返済が

  前提で、無理なら買主に請求されるということ。

3.市役所の滞納税が120万円あり、いつ差押されてもおかしくないこと。

 

 

とにかく、まずは購入希望者が見つからないことには始まらないので、

債権者と条件をつめて販売活動を開始しました。

 

桐野さんのお宅は、駅からも離れており、目の前に林も広がっているので、

日当たりも悪く、販売は少し時間がかかると予想されました。

 

実際に、内見を希望する方も少なく、内見されても日当たりの

悪さや交通の不便さが仇となり、中々良い話になりませんでした。

 

やがて販売開始から4か月が過ぎた頃、債権者もしびれを切らして、

競売の申し立てを行いました。

 

競売の申し立てがされても、任意売却は入札まで受け付けてもらえる

ので同時に両方が進んでいくことになります。

 

積極的に販売活動をしてもなかなか内見も入らない状態が続き、

約5か月が過ぎたころ、ようやく久しぶりの内見が入りました。

競売の入札はもう目前に迫っていました。

 

「今回内見をしてくれた人がダメなら、残念ですが、今回任意売却は

出来ないと思います。」

 

私は内見の前に桐野さんに伝えました。

 

桐野さんも今までの経緯が分かっているので、半ば諦め気味になっていました。

 

ところが、その数日後、内見した方からついに購入申込書が届いたのです。

 

条件も債権者がギリギリOKを出す金額です。

 

しかし、管理組合に180万円の滞納管理費があるので、これを納付しないと

買主は支払いが出来ません。

 

この土壇場の状況で、債権者に滞納金額全額を、売買代金から配分して

もらうよう交渉を開始しました。

 

ところが、売買代金の金額も低いので、その中から180万円もの滞納管理費

配分することは債権者も難色を示しました。

 

ただ、この交渉がまとまらないと

間違いなく桐野さんの自宅は競売になってしまうのです。

 

私はいろいろな資料や、情報を駆使して債権者の了解を得る努力を続け、

次第に話がまとまる方向に進み始めました。

 

1歩ずつですが、確実に目標に向かっていくと、いつしか債権者の

担当の方もこちらに協力的な提案をしてくれるようになりました。

 

そして、ついに念願の稟議が通り、無事に任意売却が出来ることに

なりました。

 

しかし、まだ安心は出来ません。

今、滞納税120万円の差し押さえが入ったら、もうアウトです。

 

桐野さんはもちろん税金を支払う意思がありますが、

今時点での一括支払いは絶対に無理でした。

 

任意売却後、毎月少しずつ支払いをしていきたいという希望でした。

 

あとは神様に祈るだけです。

 

2週間後、運命の決済日を迎えました。

桐野さんは無事任意売却を終えることが出来ました。

まさに開札の2日前でした。

 

桐野さんと決済後話をしましたが、桐野さんも最初は正直諦めていたそうです。

 

しかし、私が最後まで粘り強く交渉している様子を聞いて、

自分も絶対に諦めないで任意売却を成功させようと思ったそうです。

 

だから、実は決済日の前に予約した引越し屋さんが来ないというトラブルに

見舞われたそうですが、時間が間に合わないので、急遽仕事仲間に連絡し、

自分たちで運べるものはすべて運んで間に合わせたんですとおっしゃっていました。

 

桐野さんが自分に出来ることを精一杯やってくれたことが

私はとてもうれしく思いました。

 

今回の任意売却成功は桐野さんに関係するすべての人が頑張った結果だと

思います。

 

おわり

 

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