投資マンションは賃料低下と維持費も前提にしましょう

こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。

 

全日本任意売却支援協会には、投資用マンションを売却したい

という方からの相談も数多く寄せられております。

 

今回は任意売却によって無事取り下げが出来たお客様より

アンケートを送っていただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

佐山さんアンケート

 

神奈川県にお住いの佐山さん(仮名)です。

佐山さんは昔から音楽が好きで、好きな音楽で食べて行こうと

数年前に仕事を辞めました。

 

その時に生活の為に投資用マンションを不動産会社に勤める

知人の紹介で購入し、家賃収入を糧にしようとしました。

 

最初は税金の還付を受けることが出来たり、知人の

言う通りの収支になり、購入して良かったと思ったそうです。

 

しかし、3年が経つ頃やはり好きな音楽だけで食べて行くことに

限界が出てきました。

 

音楽

 

そこで、以前勤めていた時に取得した設計関係の資格を活かして、

建設資材のメーカーに就職しました。

 

ところが、賃借人が退去して次の賃借人を募集する際、競合との

兼ね合いから賃料を下げざるを得なくなり、収支が合わなくなりました。

 

当然、住宅ローンの支払いもギリギリで、それ以外の管理費、

税金の持ち出しだけが続きました。

 

最初は投資用マンションを紹介してくれた友人に相談しようかと

思ったそうですが、自分の都合で支払いがきつくなったのを相談

すると、友人に悪いような気がして我慢したそうです。

 

もちろん佐山さんとしては何とか支払っていきたかったのですが、

丁度昨年実家が老朽化によりリフォームをしないと住めない状態になり、

高齢でお金のない父に代わり長男の佐山さんがリフォームローン

を組むことになりました。

 

自己所有の投資用マンションの維持費に加え、実家のリフォームローン

が始まり、佐山さんはギリギリの生活が始まりました。

 

それと同時に、佐山さんはもし自分が病気にでもなったら、

多額の負債が残ってしまうという恐怖に駆られました。

 

インターネットで調べても、自分の場合どうなるかまでは

分からず、当協会にまずは相談しようと思ったそうです。

 

今回、佐山さんの住宅ローン残は3,200万円でした。

この投資用マンションの市場価値は3,000万円でオーバーローンです。

佐山さんに差額の200万円の現金の用意は難しく、

まだローンを滞納をしているわけでもないので、すぐに

任意売却というわけにも行きませんでした。

 

しかし、何とか少しでも早く売却したいという佐山さんの

希望を叶えるべく、諸条件を詰めながら買主を探したところ、

なんと3,300万円で購入しても良いという方が見つかりました。

 

若干の諸費用は佐山さんが用意する必要がありましたが、

これで住宅ローンは何とか完済できる目途がつきました。

 

賃借人もそのまま引き続き賃貸を続けることが出来るので、

佐山さんも一安心されました。

 

その後、無事に決済も終わり、佐山さんはとてもほっとされていました。

 

実家のリフォームローンはまだ残っていますが、投資用マンションの

ローンが終わり、佐山さんの生活にも少し余裕が出て来たそうです。

 

おわり

 

投資収益物件の任意売却

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