名義確認!共有持分の不動産について
こんにちは。
全日本任意売却支援協会の鈴木です。
奈良市にお住いの井口さん(仮名)は
ご実家を弟さんと二人で相続されました。
お二人とも、既にマイホームをお持ちだったので
老後、どちらかが実家へ戻ることもあるかも知れないと考え
売却せずにいました。
ただ、不動産を所有していると固定資産税がかかります。
相続した実家の分の固定資産税の支払いについては
井口さんが年間分を一括で支払い
後で半分を弟さんからもらうという取り決めにしていました。
しかし徐々に
井口さんから弟さんへの固定資産税の請求が面倒くさくなり
何かいい方法がないかと市役所に相談に行かれました。
すると、それぞれに固定資産税を請求することができると聞き
早速その手続きを行いました。
ところが、窓口の方から驚くべき言葉をかけられたのです。
「井口さん、共有者の方が変わっていますが手続きを進めますか?」
・・・共有者の方が変わっている???
内容を確認すると
弟さんが自分の持分を第三者に売却していたことが分かりました。
井口さんはこの事実を弟さんから聞かされていませんでした。
基本的に、自分の持分を売却したとしても
他の共有者にその旨の連絡が入ることはありません。
井口さんの場合も、弟さんから売却について直接連絡がなかったので
知る由もなかったのです。
井口さんはすぐに弟さんに連絡をとり、事情を聞きました。
弟さんは、急に手元にお金が必要になり売却したものの
後ろめたさから井口さんに連絡できずにいたと言われたそうです。
不動産持分の売却は可能です。
もし、相続で持分を所有されている場合
他の持ち分を所有されている方に連絡を取ってみて下さい。
連絡が取れない状況であれば
法務局に行けば登記簿謄本を取得できますので
一度、取得されてみてはいかがでしょうか。
終わり
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