「先祖代々の土地を守りたい」
こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。
全日本任意売却支援協会には、相続した先祖代々の土地を何とか守りたいと
いう相談が数多く寄せられています。
その中には、親族に返済のお金を借りて、足りない部分を不動産担保融資
で頼みたいというご希望もあります。
今回は、親族の融資を予定していましたが、叶わず、任意売却で競売を回避
した相談者の方より、アンケートを送っていただきましたので、ご紹介させてい
ただきます。
東京都にお住まいの西村和広さん(仮名)からのメッセージです。
西村さんは3人家族で、都内で飲食店を経営しています。
相続した実家は都内でも屈指の人気エリアで、常に住みたい街ランキングで
もベスト3に入る街にありました。
そして、西村さんは、お店で使っていない備品や部材等を置く倉庫代わりとし
て実家を使用していました。
経営する飲食店も最初は売り上げが伸びていましたが、リーマンショック以降、
売り上げが伸び悩み、やがて減少し始めました。
次第に運転資金も苦しくなり、何か手を打たなければと、実家を担保に
某大手ノンバンクから資金を1億円借りました。
お店の改装をはじめ、その資金を元に色々と方策を打ちましたが、
売り上げは伸びず、やがて借入金の返済も苦しくなってきました。
そして、返済を3ヶ月滞納した時、ノンバンクから競売の申し立てを受けました。
この時点での残債務は約8,000万円。
西村さんは奥さんの実家に頼ることも考えましたが、奥さんの実家は借金の
トラブルにとても敏感で、下手をすると離婚問題まで発展する可能性が出てきたので
諦めました。
しかし、最後の頼みの綱である西村さんのお姉さんに相談したところ、
4,000万円は借りられる可能性が出てきました。
残りはあと4,000万円。
ここで、西村さんは当協会へ相談に来られました。
ご希望は残りの4,000万円の融資でした。
いずれにしても、お姉さんからの融資が前提になるので、西村さんには何度も
お姉さん宅に通ってもらい、融資の説得を続けました。
当協会では残りの4,000万円の融資の準備を続けました。
ところが、入札まであと1ヶ月半となった頃、お姉さんのご主人が話に加わって、
お姉さん側が次第に融資に消極的になっていきました。
そして結局、お姉さんから融資を受けられないことになってしまったのです。
この時点で入札まで残り1ヶ月。
損害金等が膨らみ、残債務は約8,500万円。
先祖代々受け継いだ土地、自分が生まれ育った家。
西村さんは競売でこれらを失うことに情けなさと、自分の無力さを痛感したそうです。
しかし、都内の一等地です。
ただ諦めてしまうのは西村さんにとっても、
西村さんのご先祖様にとっても不本意なはず。
そう感じた私は、西村さんを励まし、あと1ヶ月必死で買主を探すことにしました。
販売価格はタイムリミットまでの損害金、諸経費も入れて9,500万円です。
とにかく時間が無いのと、高額なご自宅なので、買主も限られています。
通常の販売活動に加えて、地元業者さん、ご近所さんへの販売アプローチも
積極的に行いました。
その結果、地元業者さんのお客さんがなんと現金で購入を決意してくれたのです。
そこからはあっという間に契約の準備等を行いましたが、西村さんも競売を
避けることができるとあって、非常に喜んでいらっしゃいました。
あのまま競売になっていたら、一銭も手元には残らないばかりか、
借金も残っていたはず。
今回は、借金も全額返済し、さらに引越費用も手元に残すことが出来ました。
今回は当初の目標(返済し実家を守る)が達成できませんでしたが、西村さん
は大変満足の行く結果を手に入れられました。
実家を失うことにはなりましたが、西村さんは今回のことを機により団結する
ことが出来たそうです。
現在、西村さんは、家族を守る為、前よりもさらに飲食店の経営を頑張っています。
任意売却の目的は相談者によって様々です。
しかし、皆さんに共通しているのは「競売を避ける」ことを最終目的としていることです。
このことを間違えないように対応すれば、最悪の競売は避けることができる可能性が
高くなります。
そのためにはまずは、相談からすべてが始まります。
西村さんのように、最後の最後まで諦めず、一緒に解決していきましょう。
ご相談、ご対応に費用はかかりませんので、まずは下記の無料相談窓口へ
お電話ください。
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