売却を依頼していたのに、競売の通知が届いた!
こんにちは。全日本任意売却支援協会の谷口です。
今回、お話をするのは不動産の売却を依頼していたにも関わらず
不動産が競売にかかってしまった方の事例をお伝えしたいと思います。
田中さん(仮名)は学校を卒業してから勤めている工場で35年間働きながら
奥さんと子供二人を養ってきました。
しかし、勤めていた会社が定年間近で倒産してしまいました。
給料はもちろんのこと退職金も無く職を失ってしまったそうです。
50歳を超えてからの再就職は厳しく、
以前の様な収入を得ることのできる仕事はありませんでした。
そのことがきっかけで住宅ローンの支払いが困難になり
自宅を売却することでローンの返済をしようと考えたそうです。
そこで地元では有名な不動産会社へ売却の相談をしました。
親身になって話を聞いてくれたこともあり、
田中さんもその方を信頼してまかせようと決断しました。
依頼をしてから数か月が過ぎても売れる気配はなく
担当者へ問い合わせるも「売れるには時間がかかる、すべてまかせてください」などと
言われ詳しい状況を教えてもらえませんでした。
それからの数か月後。
田中さんのもとへ金融機関からの競売の申立通知が届いたのです。
驚いた田中さんがその会社に連絡するも
「売却が困難な場合法的な手続きがされる」、「任せていれば大丈夫」
とだけ言われ具体的な話はありませんでした。
不安になった田中さんは他にも相談をしてみようと考え
私の方に相談に来られることとなりました。
実際に調べてみると
依頼をしていた会社はきちんと売却活動をしていないことがわかりました。
田中さんの早く解決したいという思いも考えずに
依頼を受けなにもしていなかったのです。
すぐに金融機関へ「任意売却」をすることを伝え
なんとか競売を回避し田中さんの新しい生活を支援することができました。
最近ではこのような相談も増えており
実際には依頼者の意向を無視したかのような会社も多くなってきました。
1社ではなく、2社以上相談するだけでもこういう事態は回避しやすくなります。
皆さんも比較して自分に合った解決方法を選択してください。
おわり
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