任意売却業界に潜む3つの黒いウワサ
こんにちは、全日本任意売却支援協会の専門相談員の松山です。
任意売却は世間からすると、「よく分からない」「だまされそう」または「恐い」というようなイメージを持たれることがしばしばあります。
実際、“黒いウワサ”があるのは事実です。
今回は、述べ8,000人以上のご相談を受けてきた経験から、3つの黒いウワサを紹介します。
黒いウワサ1
「安く買い叩かれる」
結論から言いますと、安く買い叩かれることは、ほとんどありません。
なぜなら、任意売却という制度上ほとんど不可能だからです。
任意売却をするにあたって、対象の家の売買価格を決定するのは債権者(住宅ローンの借入先の金融機関)です。
任意売却をする際、債権者は「できるだけ多く回収したい」と考えています。「多く回収したい」ということは「高く売りたい」ということです。
つまり、売買価格の決定権を持っている債権者が「高く売りたい」と考えているので、買い主側が安く買い叩こうとしても、債権者がそれを認めないので不可能なのです。
黒いウワサ2
「競売ブローカーが任意売却業者として近づいてくる」
これについては、実際にありました。
競売ブローカーとは、競売に参加して安く仕入れて高く売る、あるいは、競売情報を売っているブローカーです。
どういうことかというと、“ある家”が競売を申し立てられたとき、競売ブローカーは任意売却業者として訪問してきます。しかし、その真の目的は「事前の下見」です。
ブローカーは、自分たちが競売で落札することを想定して「その家がどんな家か?」を知りたいのです。そのため、任意売却業者と偽って近づいてきて正々堂々と事前下見をするのです。
実際、任意売却を進める上で、私たちも家の中を確認させてもらいます。場合によっては写真を取る必要もあります。これは任意売却の過程で必要なことですので、ブローカーのやり方は巧妙と言えるでしょう。
これを防ぐためには、その業者の事務所に行くことが重要です。
実際に事務所に行ってみると、雑居ビルやマンションの一室で運営していたり、酷い場合は架空の事務所の場合もあります。
どうか、ご自分の目でしっかりと確認していただきたいと思います。
黒いウワサ3
「個人情報が売買されている」
これも実際にあります。
大手の任意売却業者に依頼した場合はありえませんが、依頼先が悪質な不動産会社や競売ブローカーだった場合は十分にありえます。
競売を申し立てられた場合は、裁判所で情報が一般公開されるので仕方がありません。
しかし、住宅ローンの滞納履歴が3回以下で、かつ、差し押さえされている事実もない場合に任意売却を勧める業者が来たのならば、それは注意が必要です。
もしかしたら、あなたの知らないところで情報が売買されている可能性があります。
以上、任意売却業界の黒いウワサを3つご紹介しました。
この他にも、いろいろなウワサを見たり聞いたりするかと思います。事実である場合があれば、単なるウワサである場合もあります。
必要以上にナーバスになる必要はありませんが、任意売却の依頼先は慎重に行ってください。
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任意売却とは
住宅ローンが払えなくなった場合、あるいは、銀行から自宅の競売を申し立てられた場合でも、あきらめる必要はありません。任意売却なら解決することが可能です。