任意売却で引っ越しに苦労するケース

こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。

昨日は成人式でした。最近では新成人の暴れる姿や熱唱する市長をおもしろおかしく報道することが多いですが、私の成人した頃はもっと厳かなものでした。

18歳から成人にするという話もありますが、外見だけでなく、中身も成人として恥ずかしくない大人になって欲しいものです。

さて今回は、引っ越しに手間取った結果、なんとか競売前に任意売却ができたという方の実際のお話です。

ご相談者は、埼玉県所沢市にお住まいの渡辺さん(男性・仮名)です。

渡辺さんは関西出身で、大学卒業後、大手メーカーの設計部門に就職するとともに上京しました。

その後、設計の経験をたくさん積んで、25年務めた会社を辞め、設計の仕事を自営で請け負う事にしました。

 

しかし、5年ほど前から、メインで受注していたメーカーからの仕事が次第に減り始め、昨年は全く仕事がもらえない状況になってしまいました。

それでも何とか他のメーカーからスポットでもらえる仕事で食い繋いで来ましたが、今年はその仕事も減り、とうとう住宅ローンが払えなくなりました。

 

「このままでは、自宅も仕事も失ってしまう・・・」

 

そう思った渡辺さんはインターネットで調べるうちに、任意売却という方法があることを知りました。

家が競売になってしまうことを回避したい一心で、渡辺さんは当協会に連絡をくれたのでした。

渡辺さんのご両親とご兄弟は関西で暮らしていましたが、今回のピンチについては家族には相談していないとのことでした。

相談しても金銭的な援助は難しく、返って心配だけをさせることになるからと思ったからだそうです。

 

相談後、まず渡辺さんのご自宅を訪問して査定を行いました。渡辺さんの自宅は築17年で購入後一切リフォームはしていませんでした。

やはり、あちこちに傷みもあり、住宅ローンを全額返済する価格では任意売却は難しいものでした。

 

そこで、代位弁済後に再度保証会社と交渉し、今度は相場に合わせた価格で販売活動を開始しました。

何度か内見を経て、2か月後ようやく購入希望者が見つかりました。

その後、無事に売買契約も締結したのですが、ここからが渡辺さんの場合大変でした。

 

まず、ようやく再就職したばかりで、簡単にはお休みが取れず、新居探しや家の片づけをする時間が限られてしまいました。

また、ようやく条件に合う家が見つかったのですが、申し込みをしても保証会社の審査が通らず、なかなか新居が決まりませんでした。

 

ご相談者の方によく聞かれる質問に、「家を任意売却したり、競売になる人は賃貸の審査が通るのでしょうか?」というものがあります。

結論を先に言えば「審査は通ることがほとんどですが、家賃保証会社によっては審査が厳しくて通らないケースもあります。」です。

どんな場合に審査が通らないかというと「無職」または「収入と家賃があまりにバランスが取れていない」場合などです。

 

家賃保証会社は、家賃が支払えない場合に、オーナーへ家賃を保証しなければならないので、家賃を滞納しそうな方の審査を厳しくするのです。

だから、生活保護でも、年金でも毎月定額の収入が有るのと無いのとでは全く結果は違ってきます。

 

今回、渡辺さんは最初に新居を探し始めた時には就職活動中でしたので、家賃保証会社の審査は通らなかったのです。しかし、途中で再就職が決まり、改めて雇用契約書を提出したら、その後は無事に審査を通過しました。

新居も無事決まった渡辺さんでしたが、今度は引っ越し作業がまた大変でした。仕事を休めないので、どうしても作業できる時間が限られ、予定通り片づけと荷造りが進みませんでした。

会社が休みの日には朝から晩まで作業しましたが、とうとう決済日の朝になってもまだ片づけが終わりませんでした。

私と一緒に買主さんへ現状を正直にお伝えし、何とか2日間だけ猶予を頂きました。そして必死に2日間片づけを続け、買主さんへ無事に引継ぎを終わることが出来ました。

 

渡辺さんは今回無事に決済と引っ越しを終えて、大変喜んでいました。

家を手離すことにはなりましたが、引っ越し費用を確保でき、無事に新居へ引っ越しが出来たので、本当に相談して良かったとおっしゃっていました。

 

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