母の愛を感じた任意売却の事例です
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こんにちは。任意売却の専門相談員、康原です。
季節は春。
ひととき満開に咲き誇る桜を愛でる日本人の、「趣」を感じる季節です。
『花は散るからこそ美しい』
これは室町時代に、世阿弥によって書かれた「風姿花伝」の一節です。
確かに桜が年中咲いてたら、感動しないかもしれません。
しかし、私たちが感動するのは、今年散ったとしても、
また来年咲くという生命力の強さをそこに見るからではないでしょうか。
咲き誇って、散ったとしても、時が来ればまた咲くことができる。
まるで、人生の縮図のようです。
さて、先日、任意売却を無事に終えられた方のお話をします。
千葉に住む工藤美枝子さん(仮名)は、
静岡に住むご子息(一樹さん・仮名)がいらっしゃいました。
一樹さんには、奥さんとお子さんが2人おり、4人で暮らしていたそうです。
ところが、少し前から、美枝子さんは、
一樹さんと音信不通状態になってしまったのです。
もともと、千葉と静岡という物理的距離から、
それほど頻繁に連絡を取るということは無かったそうですが、
全く連絡が無くなったということに、胸騒ぎを覚えたそうです。
連絡が途絶えて少し経ったころ、
美枝子さんは意を決して、静岡まで一樹さんを訪ねると、
そこには、やつれた一樹さんが、カーテンを閉め切った状態で眠っていたそうです。
なんと、一樹さんは1年前に病気を患い、休職せざるを得ない状況に・・・。
給料が半分になったところで、頼みの奥さんにも離婚され、
ほとんど食うや食わずの生活だったそうです。
そして、部屋に散乱している書類を整理するうちに、
一樹さんの家が競売になっていることが分かったのです。
美枝子さんは、すぐにその場でスマートフォンで、
競売を避けるためにどうしたら良いかを調べ、すぐにお電話をいただきました。
私も、その経緯を聞いてすぐに、色々なアドバイスをさせて頂きました。
大切なご子息の家のことなので、美枝子さんにご来社してもらい、
今後どうなっていくのか、そして、どうすればいいのかを
しっかり説明させていただきました。
体調のすぐれない一樹さんの代わりに、
美枝子さんは本当に東奔西走して、銀行とも掛け合いながら、
何とか任意売却にこぎつけることが出来ました。
美枝子は、一樹さんを千葉によんで、今では一緒に暮らしています。
先日、お話する機会があったのですが、一樹さんもだいぶ元気になって、
就職活動をしているとのことでした。
母親の愛は枯れることなく美しい。
今また、一樹さんの心にも桜が満開に咲き誇ろうとしています。
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