相続したマンションを担保に借入れした結果・・・
みなさん、こんにちは。
任意売却の専門相談員・新井です。
住宅ローン等の借り入れの返済を滞納した場合、督促したり競売を申し立てるのは、銀行、保証会社や貸金業者などの金融機関がほとんどです。
しかし最近は、立て続けに個人から競売の申し立てをされているケースが見受けられます。
当協会にご相談に来られたNさんはそのような状況の一人でした。
よくよく話を聞いてみると、ある貸金業者からお金を借りるはずが、借りる寸前に、その貸金業者からではなく、個人からの貸付になると言い渡されたとのこと。
その時Nさんは、あまり深く考えずそのまま承諾してしまったようです。
お父さんから相続したマンションを担保に1,500万円を借り入れました。
しばらくすると、毎月の返済が滞ってしまいました。
しかし、その個人からはなんの督促もありません。
そのため、Nさんはついついそれに甘んじて放置していました。
それから4年後、なんと請求額が2倍になった督促状が届きました。
その額およそ3,000万円。
もう返済することはできません。
Nさんは、お父さんからの相続でマンションを取得しています。
もし、当時お金を借りずにマンションを売却していれば、3,000万円ほど現金化できるはずでした。
「あの時、もっと考えておけばよかった・・・」と、Nさん。
お金を借りることは一時的な時間稼ぎとなり、問題解決ができる場合もあります。
しかし、今まで多くのご相談者のお話をお聞きしていると、結果的に苦しい経済状況になるケースが非常に多いのです。
もしすでにそんな借り入れをしてしまったという方がいたら、一度熟考されることをおすすめ致します。
最悪なケースにならないためにも。
おわり
(相続問題はケースが多様です。お気軽にお問合せください)
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