リストラに遭い、気付いたら競売開始決定が…
みなさん、こんにちは。
全日本任意売却支援協会の鈴木です。
現在日本では3組のうち1組が離婚する時代と言われております。
平成27年の統計では63万組の婚姻のうち、離婚が22万組。
決して他人事ではない割合です。
親権、養育費など離婚成立前に相手方と話し合う項目は多岐に渡りますが、
住宅ローンについては金額も大きく、問題解決の糸口も見えにくいため
頭を抱えていらっしゃる方がほとんどです。
今回はその中で特に問題が複雑化するケースをご紹介したいと思います。
佐藤さん35歳(仮称)は10年前にご主人と出会い結婚をされました。
佐藤さんは一人っ子でご両親から大切に育てられ、片やご主人は3人兄弟の末っ子。
いつしか佐藤さんのご実家も老朽化してきたことも踏まえて
5年前に佐藤さんのご実家を取り壊し、そこに注文住宅を建てて同居しようという
ことになったそうです。
当時佐藤さんはご実家暮らしでアルバイトの月収は10万円程度。
とても住宅ローンを組める状況ではなかったため、
ご主人が単独で住宅ローンを組み建物を新築致しました。
概要は以下の通りです。
<土地建物概要>
土地:佐藤さんのお父様名義 (住宅ローン等の抵当権は一切なし)
建物:ご主人名義
住宅ローン:M銀行3500万円 (土地建物とも第一抵当権設定)
となりました。
最初は結婚生活も順風満帆でした。
当人同士はもともと相性も良くご収入の範囲内でつつましく生活
されていたそうです。
しかしそんなお二人に陰りが見え始めました。
同居というものは身内ですら煩わしいと思うものですが、
ましてや赤の他人となると心地よい距離感を長期間保っていくというのは
生半可なことではありません。
そんなご関係が続く中、ご主人が突然リストラに遭ってしまいます。
収入が0になったのです。そうなると住宅ローンの補填は佐藤さんの
ご両親にお願いするしかありません。
ご両親は年金生活です。ある程度の蓄えはあったとしても
月額12万円のご返済は決して楽ではありません。
ご両親はご主人を露骨に責めるようになりました。
そのような事を自宅で会うたびにチクチクと言われているうちに
住宅ローンの滞納自体を佐藤さんやご両親に隠し始めます。
そしてついに佐藤さん達の元に競売開始決定通知が届くこととなりました・・・。
→次回に続きます
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