ダイレクトメールに書かれた「物件の金額」は根拠がない!?
こんにちは。全日本任意売却支援協会の谷口です。
最近、競売にかかった方から寄せられる相談で増えている
ある事例が印象的だったのでお話させていただきます。
相談にこられた林さん(仮名)は
同居していた親の介護を機に住宅ローンが支払えなくなってしまいました。
介護の為に仕事も減らしても、通院費や介護費用など支払いは増えてばかり
親の事を優先して頑張ってきた林さんでしたが自宅が競売の対象に。
そして、自宅には様々な会社からのDM(ダイレクトメール)が届くようになりました。
その中の一つで多くなっているのが、物件の金額を載せているパターンが多いとのことです。
例えば、
売却するなら、〇〇〇万円
競売になったら、○○○万円
一般相場なら、○○○万円 など
このような手紙が林さんの手元にも届きました。
林さんは、相談に来られた時もその手紙を持参して
「こんな金額で売却できる」と希望を抱いていました。
早速、私は林さんの依頼を受け金融機関との交渉を始めました。
しかし、金融機関より返ってきた返事は、
「何の根拠にもならない書類を用意されても」
「判断はこちら側が決めますので」でした。
競売にかかっている、任意売却を検討している場合
先ほどの金融機関の返答がすべてです。
裁判所の評価でもなく、金融機関の金額でもなく
何を元に作ったかわからない手紙が出回っていることが多いということです。
林さんも希望金額での売却は困難でした。
その手紙を信用していたこともあり、林さんのショックは大きいものでした。
それでも競売の手続きは進み、
解決をしなければ自宅はそのまま奪われてしまう結果になります。
結果、適正金額での売却をすることができ競売を避けることができました。
ですが解決した際の林さんは満足できていないように感じました。
競売にかかってしまうとそのようなDM(ダイレクトメール)は沢山とどきます。
しかし、全部を鵜呑みにはしないでください。
悩んでわからなければ一度ご相談ください。
まずは一つずつ一緒に解決していきましょう。
おわり