なぜ、大阪人は任意売却をするのか?
全日本任意売却支援協会の松山です。
「なぜ、大阪人は任意売却をするのか?」
今回は大阪にお住いの方が任意売却をする理由について解説してまいります。
大阪の方は、近畿圏内の他のエリアと比較すると圧倒的に任意売却を選択する人数が多くいます。その理由は主に2つの理由からです。
1.任意売却が成立しやすい
大阪は他のエリアと比較すると、任意売却が断然成立しやすいと言えます。
その理由は、「家を買いたい人」が多いからです。
言うまでもなく、任意売却は特殊な不動産取引です。大手の不動産会社や一般的な不動産会社ではなかなか取り扱い切れません。
しかし、任意売却はあくまで不動産の売買ですので、買主が存在してはじめて成立するものです。つまり、「買いたい」人がいなければなりません。
そのため、比較的「買いたい人」が多い大阪は任意売却が成立しやすいのです。
2.リースバックが成立しやすい
大阪で家を買いたい人が多いということは、同時に不動産投資したい人も多いということです。そのためリースバックで住み続けることが成立しやすいのです。
通常、任意売却をするとその後は買主が住むので、所有者は引越しをする必要があります。しかし、リースバックをすると、その後は買主(投資家)に家賃を支払うことでそのまま住み続けることが実現できます。
また、家賃は家の売買金額を元に計算されます。簡単に言うと、売買金額が高ければ家賃も高くなり、売買金額が低ければ家賃も低くなります。
東京はそもそも家の売買金額が高くなる傾向がありますが、大阪は“手ごろ”な金額に落ち着くことも多いので家賃も手ごろになる傾向にあります。
大阪では上記の理由から、住宅ローンを滞納した場合や、競売が申し立てられた場合であっても、任意売却とリースバックを組み合わせることで、そのまま住み続けることが可能になります。
さて、大阪と一口に言っても、京都に近い北摂エリアから和歌山に近い泉州エリアまで南北に広いのが大阪です。当然、北と南では傾向が異なります。
例えば、高槻市と岸和田市では、借入先の金融機関が違うケースがあります。一概には言えませんが、高槻では京都に本店がある信用金庫から住宅ローンを借りている方が多く、岸和田では大阪に本店がある地方銀行から借りている方が多いようです。
任意売却は、借入先の金融機関の判断が大きく影響しますので、この点も大阪の方が任意売却するうえでのポイントになります。
このあたりのことはケースバイケースにもなりますので、専門家に聞くのが良いでしょう。
以上、大阪人が任意売却をする理由について解説しました。
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