「任意売却で自宅に住み続けることが出来た!」

こんにちは、全日本任意売却支援協会の

任意売却コンサルタントの浜崎です。

 

全日本任意売却支援協会には、住み慣れた我が家に

住み続けたい(セール&リースバック)というご相談も

数多く頂いております。

 

今回は、任意売却で一旦は自宅を手放しましたが、

セール&リースバックで、住み続けることが出来た方を、

ご紹介させていただきます。

 

千葉県にお住まいの高岡さん(仮名)からのメッセージです。

 

高岡さんは自営で電気工事店を経営してきました。

競合が多く価格競争に巻き込まれた結果、赤字が続き、

収入が激減しました。

 

奥さんとお子さん2人、それに高岡さんのお母さんの

5人暮らしでしたが、生活が苦しく、奥さんもパートに

出て何とか家計を支えていました。

 

しかし、長く続く苦しい生活に、奥さんから離婚を切り出され、

話し合いの結果、離婚することになりました。

 

そして、高岡さんだけでは住宅ローンも支払うことが出来ず、

自宅を任意売却することになりました。

 

奥さんは2人の子供と共に家を出ました。

高岡さんのお母さんもアパートを借りて家を出たので、

結局、高岡さん1人が家に残りました。

 

しかし、家を出た下のお子さんが新しい家からは学校が遠く、

通学の利便性を考えて高岡さんとまた同居することになりました。

 

高岡さんは一度自宅の売却を決めましたが、お子さんの為、

何とか住み続けたいという希望に変わりました。

 

債権者から伝えられた販売価格は相場500万円に対して

その倍の1,000万円でした。

非常に高い価格に何度も話し合いを行いましたが、

債権者の社内評価が裁判所の評価以上であるという

理由から価格変更については応じないとの返答でした。

 

販売活動が苦戦することが予想されましたが、競売手続きも

進行していたので、販売活動をすぐに開始しました。

 

しかし、予想通り数か月に及ぶ販売活動をしても、

全く反応がありません。

 

入札まで残り1ヵ月を切り、高岡さんも住み続けることを

諦めて引っ越しの準備に入り始めた頃、1件のお問い合わせが

入りました。

 

その問い合わせは地元の不動産屋からで、買い取りして

リフォームを行い、再販売するという希望でした。

 

入札まで時間がなく、すぐに購入申し込みを入れてもらい、

債権者の承諾を取り付けました。

 

そして契約も終わり、決済日を迎えました。

高岡さんが約束の時間に来る前に、私は今後の引っ越しの件で

買主の不動産屋の社長と打ち合わせをしていました。

 

その時、社長としてはリフォームして再販売する予定だが、

たくさんの現場を抱えており、すぐリフォーム出来ないので、

しばらくそのままにしておくつもりとのことでした。

 

私はもし、そのままにしておくなら賃貸にしてみることを

提案してみました。

 

高岡さんがお子さんの通学のために住み続けたいという

強い希望があったので、お互いの利害は一致すると思ったからです。

 

社長も私から高岡さんの思いを聞くうちに次第に気持ちが

変わったようで、高岡さんが到着した時には賃貸にするかどうか

決済後、面談をしてくれることになりました。

 

任意売却の決済も無事に終わり、

高岡さんは買主の不動産屋に面談を受けに行きました。

 

そして、その日の夕方、高岡さんからお電話をいただきました。

 

高岡さん「浜崎さん、ありがとうございます!

買主の不動産屋さんから自宅を賃貸することが出来るようになりました。」

 

浜崎「本当ですか?良かったですね!!」

高岡さん「本当はもう諦めていました。でも浜崎さんが

不動産屋さんに賃貸を提案してくれて本当に助かりました。」

 

浜崎「お子さんの為にも頑張ってくださいね。」

 

高岡さん「はい!子供ために絶対頑張ります。」

 

今回は買主が賃貸に協力してくれた結果、

相談者の希望を叶えることが出来ました。

 

全てのケースで上手くいくわけではありませんが、

最後まで諦めない気持ちが呼び寄せた結果だったのかもしれません。

 

全日本任意売却支援協会の任意売却コンサルタントは、

最後まで諦めずに、任意売却の成立に向けて

これからも精進します。

 

おわり