40代で住宅ローンが払えなくなったら、確認すべき3つのポイント
こんにちは、全日本任意売却支援協会の松山です。
今回は、40代で住宅ローンが払えなくなった時に確認していただきたいポイントを3つご紹介します。
40代は、人生の中でも色々なことが重なる年代だと言われています。住宅ローンについても例外ではありません。
40代で起きることを並べると・・・
仕事では、役職に就いて部下を持つ方が多くなる時期です。
20代や30代の時のように、がむしゃらに頑張れば良いというわけではなく、上司と部下とのバランスを取りながら自分の成績も上げることが求められます。
いわゆる中間管理職というポジションで、何かと気疲れしてストレスが溜まるでしょう。
家庭では、お子さんが思春期を迎えたり、進学を控えたり、気を使うことが多くなる時期です。
そして、家を買ってから5〜10年が経つ頃です。収入が順調に上がっていれば問題ありませんが、転職や独立、または、自営業の売り上げが下がっている場合は、収入に不安を感じる時期です。
高騰する子供の進学費用などで経済的に厳しい状況になっている方が少なくありません。
このように、心身ともに酷使する年代です。
そこに「住宅ローンが支払えない」という問題が重なると・・・それはもう大変なストレスになります。
「こんなに頑張っているのに・・・」と、やるせない気持ちになることでしょう。
だからと言って、いざ住宅ローンが払えなくなったとしても、どうしたら良いのか分からないと思いますし、また、考える余裕もないと思います。
そこで、住宅ローンが払えなくなった40代の人が“確認すべきポイント”を3つに絞りましたので、まずはチェックしていただきたいと思います。
チェック1.1年以内に払えるようになるか確認
40代は、仕事がうまくいってる人と、そうでない人の差が大きい年代です。つまり収入差が大きいのです。
「今は苦しいけど、仕事がうまくいけば払えるようになるはず」あるいは「今は離職中だから、仕事さえ決まれば払えるはず」という方は、1年後の収入状況を具体的に計算していただきたいです。
というのも、人間は「〜のはず」とか「〜さえあれば」というように、根拠なく良いように考えてしまう生き物です。
実際、当協会にご相談に来られて「もう少し頑張って払ってみます」と言って帰られた方のうち、およそ8割の方が1〜2年以内には「やっぱりダメでした」と戻って来られるのです。
せっかく買ったマイホームです。1年以内に払えるようになる根拠があれば、ぜひ頑張って払っていただきたいと思います。
しかし、その自信がなければ早めに相談して対策を立てましょう。
チェック2.「住宅ローンの残高」と「家の価値」を確認
40代は、住宅ローンを支払い始めてから5〜10年が経っている頃です。住宅ローンの残高がいくらか減り、また、家の価値もいくらか下がっています。
そして「住宅ローンの残高」と「家の価値」の関係は非常に重要です。なぜなら、どちらの金額が大きいかで、できることが変わるからです。
それぞれのケースを確認していきましょう。
【ケース1】住宅ローンの残高 < 家の価値
この場合は、家を売ることも、家を担保にお金を借りることもできます。売る場合は、“早く売る”のか“高く売る”のか、ある程度選ぶことができます。
【ケース2】住宅ローンの残高 = 家の価値
この場合は、簡単に家を売ることはできません。売るためには、仲介手数料や登記費用(抵当権の抹消費用)が必要だからです。もし売るとなると「任意売却」をする必要があります。
【ケース3】住宅ローンの残高 > 家の価値
この場合の解決方法は、任意売却しかありません。住宅ローンを滞納しており、かつ、住宅ローンの残高のほうが多い場合は、早めに相談しましょう。
チェック3.子供の進学費用を確認
40代は、お子さんの進学先が決まる頃です。
例えば、お子さんが公立の小学校に行くか、私立の小学校に行くかで、支出額は大きく異なります。
一般的な公立小学校の費用は、6年間で200万円ほどです。対して、私立小学校の費用は、6年間でなんと900万円ほどになります。
4倍以上の違いがあり、その差はおよそ700万円にもなるのです。
これは今後のライフプランを大きく左右します。
以上、40代で住宅ローンを滞納してしまった場合のチェックポイント3つを解説しました。
住宅ローンの問題は、1人の問題ではありません。ご家族全員の問題です。早めに対策をしなければ、離婚、破産、あるいは、子供の進学にも大きな影響を与えます。
悩まれた際は、どうか1人で考えず、ご家族に相談したうえ専門家にご相談ください。
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任意売却を検討すべき人
どんな人が任意売却をするべきなのか?早めにご相談いただくことで、その判断をすることができます。