任意売却のスケジュールについて
皆さんは、任意売却や競売などのスケジュールについて、どのくらい正確に把握されているでしょうか?
というわけで、今回はスケジュールのお話をしたいと思います。
ご存知の方も多いとは思いますが、競売を申し立てられてしまうと、およそ4ヶ月〜5ヶ月くらいの期間を経て、入札という形で札入れが行われ、一番金額の高い方が落札することになります。
「競売のスケジュール」や、「いつまでなら任意売却ができるか」などの時間軸については、多くの方々がご存知でいらっしゃいます。
当協会にご相談にお越しになる方々も、かなり高い割合で、しかも詳細に熟知されております。
しかしながら、「競売の入札前までであれば任意売却できるから、まだまだ時間はある」と思っていらっしゃる方が非常に多いです。
確かに、入札前までなら任意売却はできますし、銀行も任意売却の方向で検討していただけるので、一見すると時間が充分にあるように思えます。
しかし、この場合のスケジュールは、“売る側”からの目線であって、“買う側”からの目線ではありません。
どういうことでしょう?
買主さん、つまり、任意売却に協力してくれる方が、皆さんのご自宅を買おうとして、どれくらいの時間がかかるかお分かりでしょうか?
不動産の購入というと、契約から決済まで、通常はおよそ一ヶ月くらい掛かります。
実際に、過去に家を買われた皆さんも、家を見に行って、契約して、銀行で住宅ローンを組んで、住宅ローン契約をして・・・と長い作業を経たはすです。
それと同じ作業を、任意売却の買主さんも行うのです。
となりますと、1ヶ月〜2ヶ月はどうしてもかかる可能性が高く、入札前からの逆算して考える必要があるのです。
皆さんのご自宅が、不本意ながら売り出されたとして、それを見に来たお客さんがすぐに買うとは限りません。
何組も何組も案内が入って、ようやく購入申込があって、契約して、住宅ローンを組んで、その果てに決済(=任意売却の完了)があります。
決済になってはじめて買主さんからお金が入ります。そして、そのお金を競売を申し立てた銀行にお支払いして、やっと競売が取り下げられます。
ですから、こちら側が「まだまだ余裕がある」と思っていても、買主さんからの立場で考えると、ほとんど時間がないと思っていただいてもいいくらいなのです。
早め早めにすることで任意売却が成功する可能性が高まります。ぜひ、お早目にご相談ください。