スルガ銀行問題にかかわる投資マンション事情について
みなさん、こんにちは。全日本任意売却支援協会の鈴木です。
先日、元サッカー日本代表のGK川口能活選手が現役を引退されました。高校サッカー選手権の頃から第一線で活躍され、あのブラジルを破った「マイアミの奇跡」の立役者でもあり、かつ人格者であることは有名ですよね。
その川口選手がとある対談でお話していたことでとても印象的な言葉があります。
「GKは佇まいが大事」
とても深い言葉です。
私もサッカー経験者ですが、ボールを渡すのに不安な選手がいると、その他の選手のポジショニングに必ず皺寄せが生じます。ましてやGKはゴールの最後の砦。
プレー自体で見せることはもちろんですが、佇まいが他の選手や相手選手に与える影響をよく理解している含蓄のある言葉です。
私自身の仕事の取り組み方にも参考にしたいと思います。
さて、今回は金融機関について近況報告です。
当協会には、自宅の任意売却だけではなく、投資マンションや収益物件の売却相談も多くいただいております。
みなさんもご存知の通り、投資マンションや収益物件へ積極融資を行っていたスルガ銀行が行政処分を受けました。その結果、これらに対する融資がストップしている状況です。
そして、早速ですが、今回のスルガ問題でその余波が出始めています。
例えば、ある財閥系ノンバンクは、価格帯がスルガ銀行と似通っているために融資の相談が集中しているそうでして、新規の相談については、審査になんと「2ヵ月くらいはかかるかも」と言われました。
実際に、既存顧客の融資審査で1ヵ月ほど近くかかりましたので、その信憑性は十分です。
また、ある信用組合には金融庁が調査に入ったという話も聞いています。
スルガ銀行のような改ざんなどはないのですが、監督官庁が調査に入るとなると、返済能力の調査についてはかなり慎重にやらざるを得なくなります。その結果、もともと仮で内諾を得ていた金額の6割位の回答だった人もいるとのことです。
挙げるときりがないですが、他の金融機関にもヒアリングしてみると、融資に対してはかなり慎重な姿勢となっているそうです。
残念ですが時間がかかったり、融資額を減らしたりといった流れは今後も続きそうです。
また、長期的な視点でいえば、不動産価格の下落にも繋がりかねないので(収益物件は既に価格に影響しております)、各金融機関には慎重に対応してもらいたいと願うばかりです。