京都市の投資マンションの任意売却事例(前編)

全日本任意売却支援協会の鈴木です。

今回お話させていただく任意売却の事例は、何度か取り上げた「投資マンション」についてです。

景気が良いときも、悪いときも、投資マンションの販売会社の営業マンは「あなたの将来のために」とか「今後の安定した生活のために」など、言葉巧みに営業をかけてきます。

決して騙された訳ではないと思いますが、いろいろと検討された結果、投資マンションを購入される方がたくさんいらっしゃいます。

多くの人は、購入当時は夢も希望もあり、毎月の家賃収入を楽しみにされています。しかし、1年が経ち、2年が経ち、「管理費・積立金」「固定資産税」「退去後のクリーニング費用」「入居者募集の費用」等々・・・また今年の場合は台風の影響で大幅な修繕費用が必要になり、大変な出費をされています。

投資マンションを所有するということは、当初思っていた以上に、手間もお金もかかるのです。

現実的には、トータルで収支を考えるとマイナス収支になることがほとんどのようです。

 

20年~30年後にローンの返済が終わると、プラス収支になるかもしれませんが、それまでの赤字状態、手間は想像以上です。

 

そこで、今回はWさん(京都市)のご相談事例をご紹介します。

Wさんは、京都市中京区にワンルームマンションを2部屋、下京区にまるごと1棟を購入されました。

まだ購入して2年。早くもマイナス収支です。というのも、Wさんの場合は、ワンルーム2部屋はわずかにプラスになっていますが、下京区の1棟がマイナス収支になっており、全体で毎月6万円のマイナス収支です。

Wさんはサラリーマンです。奥さんと子供が2人います。毎月6万円のマイナスはとてつもなく重荷になっていました。

Wさんは、このままでは生活が破綻すると思い、まずは当時販売してきた投資マンションの販売会社に売却の依頼をしたそうです。

 

その販売会社は「売却するならローンを完済するために現金で1,000万円を用意してください。」と言ってきました。

Wさんは、自分が持っているクレジットカードや銀行などから1,000万円を借りて1部屋を売ろうとしたのですが、よくよく考えると売却したほうが損するのではないかと思い始めました。

要するに、その販売会社はWさんのことなど考えず、自分達の利益しか考えておらず、また儲けようと考えていたのです。

そこに気づいたWさんは、もうだまされたくないと思い当協会にメールでご相談をいただきました。

>>次回へ続く

 

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