離婚後のご相談で多いのは、「元夫が住宅ローンを滞納した」というもの。
皆さん、こんにちは。
全日本任意売却支援協会の中井です。
ゴールデンウィークをいかがお過ごしでしょうか?
全日本任意売却支援協会では、連休中もメールで任意売却のご相談を
受け付けております。
さて、
先日ご相談に来られたYさん(女性・30代後半)は、約5年前に離婚されました。
離婚が決まった時、一番上のお子さんが小学校に通い始めたところでした。
転校させるのは可哀想だという想いから、ご夫婦二人で話し合った結果、
元ご主人が養育費の代わりに、住宅ローンを支払い続けることで決定し、
Yさんとお子さん二人は、そのままご自宅に住み続けることになりました。
専業主婦だったYさんは、離婚が成立する少し前に、契約社員として
働ける会社を見つけ、仕事復帰もされていました。
離婚後、生活に余裕があったわけではありませんが、住宅ローンの支払いがない分、
Yさんの収入だけでも、生活するには問題なく、親子三人、慎ましく暮らしていました。
そんなある日、元ご主人から「住宅ローンの支払いがもうできない」と
電話があったそうです。
Yさんが理由を聞いても話してくれず、「来月から支払いができなくなる」の
一点張りだったそうです。
不安に思ったYさんは、スマートフォンで当協会のホームページをご覧になり、
お電話をかけてこられました。
住宅ローンを支払っているのは、元ご主人なので、本来であれば、
元ご主人とYさんのお二人揃って来ていただき、お話をお聞きしたかったのですが、
「一緒に話を聞くのはちょっと…」とおっしゃったので、まずは
Yさんお一人で来ていただきました。
Yさんは、元ご主人が住宅ローンを支払えなくなった理由がわからなかったので、
まずは、Yさんがこの先、どうしたいのかをお聞きしたところ、
「できるなら、このままこの家に住み続けたい」ということでした。
そこで、ご主人の代わりに住宅ローンを支払えるかとお聞きしたところ、
答えは「難しい」でした。
次に投資家の方に購入していただき、家賃を支払って住み続けることが
出来たとしたら、Yさんはいくら支払えるかをお聞きしたところ、
「〇万円であれば支払えます」と答えられました。
後日、元ご主人にも、当協会に来ていただき、
支払えなくなった理由、現在の状況などを細かくお話していただき、
こちらからは、Yさんのご希望もお伝えしました。
支払えなくなった主な理由としては、Yさん家族が住んでいる家の
住宅ローンの支払いと、自分が住んでいるアパートの家賃、
自分が生活していく費用を捻出するのが、予想していた以上に負担が大きく、
自分の生活を切り詰めても、年々厳しくなってしまったようです。
元ご主人の状況をYさんにお伝えし、もう一度何が一番いいのか
それぞれ、じっくりと考えていただきました。
お二人が出した結論は、「投資家の方に購入していただき、
家賃を支払っていく」ということになり、その家賃は、
元ご主人だけではなく、Yさんも負担するということでまとまり、
現在、複数の投資家の方にお声をかけさせていただいています。
このように離婚後、ある程度時間が経過してから、住宅ローンの
支払いが苦しくなり、ご相談に来られる方は、非常に多いです。
「もう滞納してしまったから…」と諦めずに、まずはどこかに
ご相談をし、双方にとって何が一番いい方法なのかを見つけてください。
終わり