リースバックは受け取る金額と家賃のどちらを優先するべきか。

皆さん、こんにちは。全日本任意売却支援協会の中井です。

リースバックという方法を活用される方が、日に日に増えてきています。

リースバックとは「現金を受け取り、そのままご自宅に住み続けること」です。ご高齢の方から、お子さんがいらっしゃる若年層のご家族の方まで、幅広くお問い合わせをいただいております。

てんびん

 

1.リースバックとは

リースバックは、ご自宅を売却した後に買主さんと賃貸契約を取り交わし、今までどおりご自宅に住みながら、買主さんに家賃を支払うことになります。

したがって、ある程度の安定した収入が必要になりますが、正社員である必要はありません。

年金やパート・アルバイトの方でもご利用していただけますし、もちろん年齢や性別も関係ありません。

>>リースバックとは

 

2.家賃について

リースバックの家賃については、お客様がいくらでご自宅を売却するかで変わってきます。

例1)1,200万円で売却し、利回り6%だった場合
1,200万円×6%÷12か月=6万円が月々の家賃になります。

例2)3,000万円で売却し、利回り6%だった場合
3,000万円×6%÷12か月=15万円が月々の家賃になります。

※利回りはおよそ6%~12%になります。

以上、2つのケースを紹介させていただきましたが、売却金額×利回りが「年間の家賃」となり、それを12か月で割った金額が「月々の家賃」になります。

 

3.売却代金と受取金額について

ここまでで、リースバックは、家賃と売却代金が連動していることがなんとなくご理解していただけたと思います。

逆に言えば、お客様が家賃をいくらにするかで売却代金の目安も変わります。

例1)家賃を6万円にしたい場合
売却代金は600万円~1,200万円となります。

例2)家賃を15万円にしたい場合
売却代金は1,500万円~3,000万円となります。

 

つまり、家賃を低くした場合は、同時に売却金額が低くなり、売却時に受け取る金額も低くなります。

逆に、家賃を高くした場合は、同時に売却金額が高くなり、売却時に受け取る金額も高くなります。

 

自営業者の方などは、「売却時に受け取れる現金が、より多い方がいい」と考えると思いますが、例え一時的に手元に現金が多く残ったとしても、毎月の家賃の支払いに苦しむようであれば、リースバックを実行した意味が薄れてしまう可能性があります。

 

少しでも多く現金を受け取りたいお気持ちはわかりますが、家計の収支のことも忘れずに、本音でご相談いただければと思います。

 

ご自宅が自分のものではなくなるのは一見寂しいことですが、リースバック後に再びお子さんなどが買い戻すことも可能ですので、買戻しをご希望の場合は、担当者にお伝えください。

 

[もっと役立つ情報を知りたい方はこちら]

任意売却とリースバックで住み続ける

リースバックとは「今住んでいる自宅を一度売却して、そのまま借りて住み続ける」こと。 つまり、自宅を売却した後、買主が大家さんとなり、その大家さんに家賃を支払うことで住み続ける方法です。