ご家族の協力で競売を回避できた事例です。

皆さんこんにちは、任意売却コンサルタントの康原です。

日夜、当協会には多くのご相談が寄せられますが、ご自身の家ではなく、ご家族の家についてのご相談もいただきます。

先日相談に来られた、石上ゆりこさん(仮名:女性 45歳)もその内のお一人でした。
ゆりこさんは千葉市内にお住まいです。3年前に離婚され、お子さん(小学校6年生)とお二人で暮らしていました。

 

母子家庭のため、決してゆとりのある生活ではありませんでした。

そんなある日、ゆりこさんのお父さんが訪ねて来ました。

 

「自宅が競売になりそうだ」

 

突然の訪問と相談にびっくりしました。

ご実家は同じ千葉県の柏市でしたが、このところ子育てとお仕事が忙しく、なかなか連絡も取れていなかった矢先の出来事でした。

 

お父さん(70歳)、お母さん(69歳)とゆりこさんのお兄さん(48歳独身)の三人で暮らしていましたが、以前からお兄さんが精神疾患にかかり、仕事ができなくなって自宅療養中でした。

ご両親は少ない年金暮らし、そして、無職の武雄さんの三人では生活は非常に厳しくなるばかりでした。

 

さらに、ご実家にはまだまだ多額の住宅ローンが残っていたのですが、生活費や病院代等で出費が重なり、気づけばその住宅ローンの支払いが遅れていたのです。

お父さんは迷惑をかけまいと、なんとか踏ん張っていたようですが、ついに耐え切れなくなりゆりこさんの元に相談に来たのでした。

 

ゆりこさんが状況を知った時点で、すでに競売の申し立てを受け、いよいよ期限も迫っている状況。

なんとか力にはなりたいと思っていても、ゆりこさんもゆとりのある生活でないため、どうしようもありませんでした。

 

そこへ当協会に相談に来られました。

「なんとか実家を競売から守れないでしょうか・・・」

切実な表情でゆりこさんはおっしゃいました。

 

私たちは、なんとか力になりたいと思い、早速ご実家へ一緒に向い、お父さん、お母さんともお話をしました。

詳しく状況を聞いたうえで、正式に依頼をお受けし、早速借入先の金融機関と交渉。時間のない中、なんとか購入希望者もみつかり、任意売却で無事に競売を避けることが出来ました。

 

また今回、買主さんのご好意と協力により、お引越し時期の猶予をもらう事ができ、無理のないスケジュールで進めることができました。

 

もし、ご両親に相談できる相手がいなかったら・・・おそらく競売になっていたでしょう。

ゆりこさんに積極的にご協力いただけたことで、ご両親にとっては安心して任意売却の手続きができたと思います。