大阪府堺市の任意売却の事例

任意売却の専門相談員の谷口です。

今回は、ゴミ屋敷の任意売却に成功した森口さん（大阪府堺市・仮名）についてご紹介させていただきます。

森口さんは大阪の大学を卒業後、公務員としてまじめに働き、自立して一人で生活をしていました。森口さんには兄弟はなく、父とも幼いころに別れたこともあり母と子の２人家族でした。

森口さんが社会人になってからちょうど１年くらいたったころ、お母さんから再婚するとの連絡がありました。

自分を女手一つで育ててくれた母が幸せになることは、森口さんにとってもうれしい出来事で祝福したそうです。

母は、再婚を機にマイホームを購入したいと考えたのですが、母も再婚相手も住宅ローンを組むには年齢的にも難しく断念しました。

森口さんは母からその話を聞き、自分でよければと恩返しのつもりで森口さんの名義で住宅ローンを組むことにしたそうです。返済は母と再婚相手でするという約束です。

何事もなく生活が続き、それから４年がたったある日、森口さんへ母から離婚をするとの連絡がありました。

母も再婚相手も家を出ることになり、住宅ローンの返済はいつのまにか森口さんへと変わっていたそうです。

母は働いておらず返済はできません。また、再婚相手の男性に返済をお願いしようとするも消息がわからなくなっていたそうです。

森口さんは自分の生活費と親のために借りたローンを支払うことで生活が厳しくなっていきました。

森口さんの名義で購入した家は離婚後、長期間空き家になっていたことで使い物にならないくらいのゴミ屋敷となっていました。森口さんは、なんとか売却ができないかと考えて私のもとへ相談に来られました。

多くの方は、ゴミ屋敷は売れないと考えているようです。確かに簡単ではないケースはありますが、正しい金額設定と販売活動をスピーディーに行えば売ることができます。

森口さんの場合も、金融機関としっかりと調整して金額を設定したので、無事に任意売却が完了しました。

つまり、金融機関との交渉で解決することはできます。

森口さんは「あのとき、売れるわけないと勝手に決めつけずに相談して良かった」とおっしゃっていました。

どのような環境でも一度ご相談ください。最善の解決方法を提案させていただきます。