「2度目の正直」 2/2

こんにちは、全日本任意売却支援協会の浜崎です。

今回は、前回の「2度目の正直」1/2の続きです。

https://ninbai-japan.or.jp/staffblog/2019/10/21/

前回のお部屋と菊田さんのお部屋は専有面積もほぼ同じで、

間取りも同じでしたので、競売が始まった場合の基準価格も

ほぼ同じになるだろうと予想出来ました。

 

そこで、保証会社への報告書には、前回の基準価格の数字

その算出根拠も記載し、前回の売り出し価格とその販売状況

そして落札価格まで参考になると思われる情報はすべて入れ

ました。

 

菊田さんの保証会社は、自社の調査データと共にその報告書も

大変参考にしてくれ、今回任意売却を開始する時には、前回の

落札価格に近い価格からスタートすることを認めてくれました。

 

菊田さんは当初、自宅に住み続けることを希望しており、投資家

に当たりましたが、さすがに、債権者の許可する価格では家賃が

高額になり、協力してくれる投資家が見つかりませんでした。

 

そこで、同じマンションの別の部屋に賃貸で引っ越してもらう事を

提案しました。菊田さんのマンションは相当数の世帯が暮らせる

大規模マンションだったので、賃貸に出している同じ広さの部屋も

あったからです。

 

当協会で購入希望者を探しつつ、菊田さんには同じマンションの

賃貸物件を探してもらいました。およそ1ヵ月が経過する頃、菊田

さんから連絡をもらいました。

 

何と、同じ棟の2つ上の階に賃貸の空き部屋が出る予定で、そこを

賃貸できることになったというのです。菊田さんによると、間取り

もほとんど同じですが、自宅の間取りより使いやすく、しかも上階

なので、日当たりや通風が良いので、奥さんもお子さんもとても

気に入っているというのです。

 

それから程なくして、良い買主も見つかり、菊田さんは十分な引越

費用を得ることが出来き、無事に引越が出来ました。

 

住宅ローンの大半と滞納管理費の全額を納付出来きたので、菊田

さんは肩の荷が下りましたとおっしゃっていました。住宅ローン

の残りとキャッシングについては、法的な整理に向けて再度弁護士

と相談することになりました。

 

もし、同じマンションのご相談者が来た時は、また報告書を活用し

任意売却に向けて最善を尽くしたいと思います。

 

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