先日もあった住み続けのご相談
こんにちは。
任意売却支援協会の大石です。
梅雨寒の日が続いていますが、体調など崩されていませんでしょうか。
猛暑も堪えますが、こうも肌寒いと暑さが少しだけ恋しくなります。
先日、親子間売買のご相談を受けました。
親子間売買とは、その名も通り、親と子の間で不動産を売買することです。
住宅ローンを滞納し、支払いが厳しいけれどどうしても住み続けたいという場合に、
ご自宅を子供へ売却する親子間売買という形で任意売却をすれば、ご自宅を売却した
後も住み続けることができます。
今回、所有者の息子さんからご相談を受けました。
お父様は一昨年大病をし、長年営んでいた事業をたたみ、治療に励んでおりました。
しかしながら、治療費や生活費などで貯金は遂に底をつき、住宅ローンや税金を滞納し
始めてしまったそうです。お父様はこれ以上家族に心配をかけたくないあまり、ギリギリ
までお一人で悩まれた結果、銀行から一括返済の督促が届き、息子さんに打ち明けられた
とのことでした。
息子さんの希望は、自分が住宅ローンを払うので、体が不自由になってしまった
お父様の為にも今のまま住み続けることはできないかということでした。
銀行にも相談をしにいったそうですが、取り合ってもらえず、当協会へ相談に
お越しいただきました。
親子間売買のポイントとしては、
- 住み続けることができる。
- 身内での取引になるので、プライバシーが守られる。
- 毎月の返済負担が減る場合が多い。
ただし、親子間売買はメリットだけではありません。
銀行は親子・親族間での売買は簡単に住宅ローンの承諾をしません。
自宅売却と偽って金利の安い住宅ローンでお金を借りて別の用途に
使われる可能性や売買価格に公正さを欠くのではないかと懸念するのです。
また不動産売却価格や内容によっては、後日多額の税金を支払わなければ
ならなくなる事もありますので経験豊富な専門会社にローンのことや今後
起こりうることまで細かく確認していく必要があります。
先日、詳しくお話をするためお父様にお会いしました。
今回の息子さんの提案がとても嬉しかったと涙を浮かべていらっしゃった
のがとても印象的でした。
その後、売買契約もローン会社も無事に決まり、間もなく決済となります。
親子・親族間売買は正直なところハードルが高い面もありますが、
当協会は親子・親族間売買に関し、たくさんのご家族の方に喜んでいただいております。
「銀行にダメと言われたから」「他の会社で断られた」と諦める前に、
ぜひお気軽にご相談してください。