逮捕拘留中の任意売却の事例~東京都狛江市~

こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。

9月になり、ようやく暑さが和らいできました。こうなると体調を崩さないように注意が必要ですね。

さて今回は、DVにより逮捕拘留されたため、会社も解雇されてしまった方の任意売却のお話です。

ご相談者は、東京都狛江市にお住まいの野島さん(男性・仮名)です。

野島さんは5年前にご結婚されました。奥さんとの間に2人のお子さんが生まれ、奥さんの連れ子と家族5人で仲良く暮らしていました。仕事も順調で、絵にかいたような幸せな家庭です。

たまに近くに住むお父さんも遊びに来ては孫たちと幸せな時間を過ごしていました。

しかし、3年程前から野島さんはお酒を飲んで酔った時、奥さんに対して暴言や暴力を振るうようになりました。奥さんは野島さんに何度もお酒を控えるかやめるようにお願いしました。

しかし、野島さんは酔いがさめた時は反省しますが、またお酒を飲んでは奥さんに暴力をふるいました。子供たちの為に3年間も我慢した奥さんでしたが、ついに我慢の限界に達しました。奥さんは子供達を連れて自宅を出て、警察に駆け込みました。

奥さんと子供達はすぐに保護され、野島さんは逮捕されました。当然会社も解雇され、無収入に・・・。警察署に留置され、自分ではどうすることも出来なくなった野島さんは、面会に来たお父さんに救いを求めました。

とはいうものの、お父さんは高齢で、今後の対応や自宅の処分等について何も分からず、知人に相談した結果、その方の薦めで当協会にご相談をいただきました。

しかし、野島さん本人は留置され、面会は出来ますが、30分までという制限もあり、その場で依頼書の押印をいただくことも出来ません。そこで留置所の規則に従い、書類を事前に差し入れ、面会を行い、今後のご希望を聞いたうえで、ご自宅の任意売却を進めていく事になりました。

面会の際、野島さんは同席したお父さんに対して涙ながらに反省の弁を述べ、「もう二度と飲酒はしない」と誓っていました。そして、「子供たちに対して本当に申し訳ないことをした」と何度もおっしゃっていました。

任意売却の依頼を受けた後、お父さんと自宅に伺いましたが、まだ生活していた当時のままになっており、奥さんや子供達の荷物もそのまま残されている状況でした。

壁には子供達の描いた絵や、学校からのお知らせ等が貼ってあります。それを見たお父さんはとても辛そうでした。家には野島さん一家の車が2台も残されており、こちらも処分しなければなりませんでした。

次回につづく