妻の持ち分だけが競売になった時の解決方法
こんにちは。全日本任意売却支援協会の浜崎です。
今回は少し複雑ですが、持分を競売にかけられた潮田さん(仮名)の
お話をしたいと思います。
ご主人と奥さまの持分は2分の1ずつ。
それぞれ住宅ローンを組んでいましたが、ご主人の方が早く完済して、
ご自宅の抵当権としては奥さまの分の住宅ローンが残っていました。
その奥さまの分の住宅ローンが滞納して、競売にかけられてしまったのです。
当然、持分の競売ですから、ご主人には関係のない話です。
しかし、仮に奥さまの分を第三者が競売で落札したらどうでしょう?
2分の1の権利を持つ第三者が登場するのです。
一緒に住むことはないにしろ、知らない誰かが所有者の1人って気持ち悪くありませんか?
そして、当然のように、潮田さんたちに、2分の1の、家賃を請求してきます。
半分権利を持って、タダで住まわせてくれるはずありません。
それが目的で落札してきたのですから。
そうなるのがイヤで、潮田さんたちは、多くの不動産会社に相談しました。
ところが、競売で、しかも持分で、となると、対応してくれる不動産会社が無かったそうです。
藁をもすがる思いで、全日本任意売却支援協会に相談されたのです。
お話を聞いて見ましたら、少し複雑ではありますが、全く難しいことはありません。
しかも、潮田さんの解決の方法はいくつもありました。
潮田さんは複数の提案のうち、
ご主人の分と奥さんの分の100パーセントを投資家さんに売却して、
家賃を払いながら住み続けることができる、リースバックを選択されました。
理由は、マンションの管理費も固定資産税も支払わなくて済むようにしたかったからです。
(余談になりますが、本当にこの場合の解決の仕方は複数ありました。
この提案の多さが当協会の強みなのだろうと思いますけれども、
しかし何が一番自分たちにメリットがあるかは、相談者の方に決めて頂いております。
私たちの方からは押し付けは致しません。
実際、同じような提案をしても、違う選択肢を選ばれた方もいました。)
無事にリースバックが完了したとき、安堵からなのでしょう、
奥さんが号泣されて、ありがとう、ありがとうと感謝の言葉を口にされておりました。
何社もの不動産会社に断られ続けていた日々のことを考えると、
私が潮田さんのお手伝いをできて幸せだったなぁと、逆に幸せな気分になりました。
皆さんも、自分の状況が難しいとあきらめずに、是非一歩を踏み出してみて下さい!
おわり