任意売却と競売の違いを解説します

一般社団法人 全日本任意売却支援協会の松山です。

今回は「任意売却と競売の違い」を解説します。

これはよく質問されることですので、できるだけわかりやすく解説していきます。

今回は3つの違いについて述べていきます。

 

1.住み続けることができるか?

任意売却の場合:できる場合がある

競売の場合:できない

 

任意売却の場合は、オーナーになってくれる人(会社)に家を買ってもらうことができれば、その後は賃貸住宅として住むことができます。

これをリースバックと言います。

>>任意売却とリースバックで住み続ける

 

競売の場合は、まず無理です。落札者は転売することが目的ですので、強制的に退去させられます。

 

 

2.引越し代がもらえるか?

任意売却の場合:もらえる

競売の場合:もらえない

 

任意売却の場合は、私たちが銀行側と話し合いをして、引越し代を配分してもらいます。

これは、せっかく売却が決まったのに引越しができなければ、銀行側も買主も困ってしまうからです。

そもそも、住宅ローンを滞納しているご相談者にとっては、何十万円もかかる引越し代を用意することは簡単ではありません。

 

 

3.売却価格は?

任意売却の場合:適正価格で売れる

競売の場合:本来の価値の6~7割で落札される

 

任意売却の場合、銀行側としては「できるだけ高い価格で売って、回収額を多くしたい」と考えます。一方、売主側としては「できるだけ高い価格で売って、住宅ローンの残高を減らしたい」と考えます。

よって、利害が一致しているため、適正価格での売却となります。

 

一方、競売になってしまうと、高い確率で不動産会社に落札されます。(一般の人が競売に参加することはあまりありません。)

不動産会社は、落札した家をリフォームして高値で転売することを目的としています。

つまり「安く仕入れて高く売ること」を目的としているので、オークション形式とはいえ、必然的に低い金額で落札されるのです。

 

以上、任意売却と競売の違いをご紹介しました。

 

>>任意売却と競売の違いを比較・解説
任意売却と競売の違いを比較しました。メリットとデメリットを把握して、より詳しくご理解ください。