任意売却と競売の違いを解説します
一般社団法人 全日本任意売却支援協会の松山です。
今回は「任意売却と競売の違い」を解説します。
これはよく質問されることですので、できるだけわかりやすく解説していきます。
今回は3つの違いについて述べていきます。
任意売却の場合:できる場合がある
競売の場合:できない
任意売却の場合は、オーナーになってくれる人(会社)に家を買ってもらうことができれば、その後は賃貸住宅として住むことができます。
これをリースバックと言います。
競売の場合は、まず無理です。落札者は転売することが目的ですので、強制的に退去させられます。
任意売却の場合:もらえる
競売の場合:もらえない
任意売却の場合は、私たちが銀行側と話し合いをして、引越し代を配分してもらいます。
これは、せっかく売却が決まったのに引越しができなければ、銀行側も買主も困ってしまうからです。
そもそも、住宅ローンを滞納しているご相談者にとっては、何十万円もかかる引越し代を用意することは簡単ではありません。
任意売却の場合:適正価格で売れる
競売の場合:本来の価値の6~7割で落札される
任意売却の場合、銀行側としては「できるだけ高い価格で売って、回収額を多くしたい」と考えます。一方、売主側としては「できるだけ高い価格で売って、住宅ローンの残高を減らしたい」と考えます。
よって、利害が一致しているため、適正価格での売却となります。
一方、競売になってしまうと、高い確率で不動産会社に落札されます。(一般の人が競売に参加することはあまりありません。)
不動産会社は、落札した家をリフォームして高値で転売することを目的としています。
つまり「安く仕入れて高く売ること」を目的としているので、オークション形式とはいえ、必然的に低い金額で落札されるのです。
以上、任意売却と競売の違いをご紹介しました。
任意売却と競売の違いを比較しました。メリットとデメリットを把握して、より詳しくご理解ください。