両親のことを心配して任意売却のご相談に来られた事例
皆さん、こんにちは、全日本任意売却支援協会の中井です。
先日、母を連れて四国の方に行ってきました。お天気がいい中、のんびりとドライブをし、夜は温泉に入り心身ともにリフレッシュができました。
自分自身もそうですが、親も確実に歳をとっていきます。親孝行は、親が生きているうちにしかできません。
このブログを読んでくださっている皆さんも「忙しいからまた今度」と思わずに、ご両親やご家族との時間も大切にしてくださいね。
さて、当協会には、ご両親のことを心配して、娘さんや息子さんからご相談のお電話をいただくことがあります。
大阪市大正区の坂下さん(仮名)は、ご両親のことが心配で、娘さんが当協会のホームページを見つけられてご連絡をいただきました。
結婚して引越しをされていたのですが「実家の事が心配で」とお電話をいただき、面談当日は、お父さんと娘さんの二人で当協会に来社され、娘さんは、涙を浮かべながら事情をお話してくださいました。
「母が亡くなって6年になります。母が生きていた時は頻繁に電話をしていたので、実家のこともわかっていましたが、父一人になってからは、頻繁に電話をすることもなくなり、数カ月に1度だけ実家に行く程度になりました」
「先日、実家に行ったところ、役所から差し押さえの通知が来ていたのです。父を問い詰めたところ、『知らん!よくわからん!』と逆ギレされ、通知の内容を読んでみると、固定資産税を支払っていなくて、市役所から差し押さえの通知がきていたのです。」
「父はルーズなところがあり、税金などの支払いは全て母がやっていたので、母が亡くなってからは、支払いの通知が来ていても、そのまま放置していたようです。父は年金をもらっていたので、支払うことは出来たはずなのに・・・。私がもっと早く気付いていれば・・・」と後悔の言葉を口にされていました。
それを聞いたお父様は、「娘には心配をかけてしまったので、自己破産でも何でもいいので、娘に迷惑をかけない方法があれば、それをしてほしい」とおっしゃいました。
そこで、私からはつぎの2つの解決方法をご説明しました。
①投資家、もしくは身内や知り合いの方にお家を買ってもらって、家賃を支払いながら自宅に住み続ける方法
②任意売却で自宅を売却し、引越しをする方法
その日は資料を持ち帰っていただき、ゆっくり考えて結論を出してもらうことにしました。
5日後、娘さんから「任意売却で家を売却し、私の家の近くのアパートに引っ越しをする方法でお願いしたいのですが、できますか?」と電話がありました。
そこで、お父様にも電話で意思確認を取り、娘さんと同じ考えだったので、任意売却で解決し、引っ越し先のアパートを探すお手伝いもさせていただきました。
子供は親に、親は子供に心配をかけたくないので、自分が窮地に陥っていても相談することは少ないのかもしれません。
近くにいても離れていても、お互いを想いあい、時には声をかけて手遅れにならない前に気付いてあげられるようになりたいですね。
終わり