子どものため、親のために任意売却

みなさんこんにちは。任意売却の相談員の新井です。

さて今回は前回の続きになります。

前回のブログはもう読んでいただきましたか??
まだの方はコチラ

奈良県のNさんのお話の続きを紹介します。

 

「住宅ローンが払えない・・・」

「これから任意売却をして、引っ越しをしなければならない・・・」

「子供に対してどう話をすればいいのか・・・」

これが当初のNさんの奥様の悩みでした。

 

そして今回は、その後Nさんが子供達に対してどう向き合ったのかを皆様にお伝えしたいと思います。

Nさんは子供達と正面から向き合われました。

最初、Nさんは私に対して「子供達にうまく分からないように伝えなければならないと思います」とおっしゃられていました。

しかし、Nさんから聞いた話は、最初に聞いていた内容と全くの正反対だった事に私は驚きました。

私はNさんに「なぜ伝え方を変えたのですか?」と、素直に質問をしました。Nさんの答えは凄くシンプルでした。

「正直に伝えたかった」

Nさんはそう、おっしゃられました。

 

Nさんはご主人と相談し、3人の娘さんを目の前にし、住宅ローンが払えないほど苦しい状況にあること、自宅を売らなければならないこと、引越しをしなければならないこと、転校をしなければならないこと・・・これら全てを正直にお話しされたとのことでした。

当然、3人の娘さん達は、突然の親の告白に驚いた表情をされて戸惑った感じだった様子ですが、Nさんの心配をよそに、娘さん達は意外にも「仕方ないね、分かったよ。」という返事を返して来たとのことでした。

 

娘さん達が本当に全てを受け入れ納得しているかは正直分かりません。Nさんの奥様は「自分達の感情を必死に押しこらえて、親に対する精一杯の優しさだったのかもしれません・・・」とおっしゃられました。

今回のNさんの伝え方が正しいのかどうなのか、私にも分かりません。ただ、個人的な意見ですが、私は良かったと思います。子供達が大人になった時、きっとこの時の親の気持ちを子供達は理解してくれると思ったからです。

伝える、伝えない、いずれにしろ、愛する子供達のことを精一杯想っての親の決断だと思います。

 

皆さん、同じような悩みや思いを抱いて相談に来られます。そしてそんな家族みんなの色々な想いを背負って私達は活動しています。

その使命と責任感を持って、これからも取り組みたいとあらためて強く思いました。

おわり

 

>>任意売却をしようと考えている大阪の方へ