注意!住宅ローンは安易に借りるな!?

全日本任意売却支援協会の鈴木です。

 

梅雨に入り少し雨の多い季節になりました。

前回は、「住宅ローンを借りる側」のお話をしましたが、

今日は、「住宅ローンを貸す側」についてのお話をしたいと思います。

 

 

住宅ローン

住宅ローンなどの銀行の貸した側の責任についてお話しします。

 

前回もお話しさせていただいたように、

住宅ローンを借りる時に、

お家の価格分だけでなく、諸経費についても、

ローンを組める商品があります。

 

マイホームの購入資金を準備できていなかった人にとっては

ありがたいと思われるかもしれません。

ですが、注意が必要です!!!

 

住宅ローンを借りるとき、銀行は、

購入した不動産に抵当権という

担保設定をつけることを条件にしています。

 

抵当権とは、銀行が住宅ローンを貸すとき、

万が一お金が回収できない場合のため、

担保として不動産を確保しておくことです。

 

もし住宅ローンの返済ができなくなった場合、

担保にしている不動産を売って返済します。。

 

その担保が問題になっています。

 

前回の事例でお話しすると

 

3,000万円の家を購入した場合

3,000万円プラス諸経費200万円が必要です。

3,200万円の住宅ローンを借りることになります。

 

ということは

銀行としては、3,200万円の担保を付けることになります。

 

ここで一つ疑問が生まれます。

 

3,000万円で買った家です。

3,200万円の担保がつくのでしょうか?

 

3,000万円で買った家が

3,200万円で売れるのでしょうか?

 

もちろん、将来景気が良くなり、

土地の価格も大きく上がったりした場合は

可能かもしれません。

 

しかし、建物は将来的に劣化するので

価値は下がってしまします。

 

例えば

300万円の新車で諸費用30万円

合計330万円で買った車を

1年後に300万円で売れるでしょうか?

 

きっと厳しいでしょうね。

 

家を購入して1年で売ることはないと思いますが

 

購入後、病気になったり、事故にあうこともあると思います。

 

その為、ローンの返済ができなくなることもあると思います。

 

購入してから1年後返済ができなくなったので

家を売ってローンの返済をしようとした場合

3,200万円のローンが1年後3,150万円残っていた場合

どうなるのでしょうか?

 

家を売っても、全額返済は難しいと思います。

 

銀行もお金を貸してくれるときは

この現状は理解しているはずです。

 

でも、返済はしてもらわないと困る、

家を売るなら、全額返済できる金額で売りなさい。

と言われます。

 

1年で売ることは少ないとしても

5年後、10年後に残っているローンの金額で

売ることができるでしょうか。

 

これがこういった住宅ローンの現実です。

 

住宅ローンを組む際には、こういったことも踏まえて、

安易に借りることはおすすめしません!

 

おわり