パワハラ、離婚、任意売却
こんにちは、全日本任意売却支援協会、
任意売却コンサルタントの浜崎です。
全日本任意売却支援協会には、パワハラによって職を
失った方からの任意売却のご相談も多くいただいております。
今回は、パワハラで職を失い、離婚で家族を失い、
最後に任意売却を成功させた方からアンケートを
送っていただきましたのでご紹介させていただきます。
神奈川県にお住まいの田沼さん(仮名)からのメッセージです。
田沼さんはシステムエンジニアでメガバンクの保守も手掛ける
チームに所属する優秀な方でした。
仕事は大変でしたが、
やりがいのある充実した日々を過ごしていました。
しかし、数年前にそのチームに新しい上司が加わり、状況は一変。
その新しい上司は現場のことが分からないにもかかわらず、
自分のやり方にそぐわないと容赦なくパワハラともいえる
行動をとり、チームのメンバーが一人また一人と
会社を去って行きました。
田沼さんはこのままではいけないと思い、その上司に
考え直すよう意を決して、進言をしたそうです。
すると、その日から田沼さんを目の敵にしたパワハラが始まり、
田沼さんは数か月後、うつ病になって会社を退職しました。
田沼さんは仕事にも就けず、病気のストレスから次第に
家族にも当たり散らすようになりました。
奥さんと3人のお子さんの5人暮らしでしたが、奥さんもご主人の
病気とDVにもう耐えきれなくなり、結局離婚をすることになりました。
田沼さんは仕事を失い、家族も失ってしまったのです。
田沼さんはうつ病で働けないため、生活保護を受け始めましたが、
当然、住宅ローンも支払うことが出来ず、
自宅を任意売却することになりました。
最初は地元の大手不動産会社に売却を依頼していましたが、
1年経っても売れませんでした。
そして、いよいよ競売の申し立てを受けた時、大手不動産会社
からは販売活動がこれ以上出来ないとお断りを
されてしまったのです。
途方に暮れた田沼さんは全日本任意売却支援協会の資料を
目にして、意を決してご相談いただいたのでした。
田沼さんのお宅は築13年のマンションでしたが、湿気の為
家中にカビが繁殖し、天井や壁が黒くなっていました。
お子さんたちが一緒に住んでいた時も、ぜんそくのような症状
を発していたとのことでしたので、おそらくこのカビが
原因と思われました。
このカビは非常に厄介で、一般の方は内見してもなかなか
購入しようという意欲がわかない程のインパクトがありました。
そこで、リフォーム前提で購入してくれる業者を探し、
何とか債権者との条件の差も交渉でまとめました。
管理費の滞納も100万円近くありましたが、
全額納付することが出来ました。
さらに田沼さんの引越費用も捻出できたので、
大変喜んでいました。
任意売却後、うつ病の症状も改善し、就職活動も始めたところ、
新しい仕事が見つかったそうです。
今ではお子さんとも月に一度会えるようになったので、
仕事で稼いだ給料で外食するのが楽しみだそうです。
田沼さんは最後にこうおっしゃっていました。
「あのまま何もかも嫌になって諦めなくて本当に良かったです。
今こうして子供たちに会えるもの、あの時相談に行ったから。
同じ境遇の方が居たら、是非相談するよう勧めたいですね。」
このように、ご相談者の方から頂く嬉しいお知らせに触れるたびに、
任意売却コンサルタントとして、やりがいと喜びを感じるのです。
おわり