歯医者さん。「もっと早く行ってれば」
3年で5件。
この数字、何だと思いますか?
実はこれ、私の自宅から半径500メートル内において、
新しく開業した歯医者さんの数です。
“3年で5件”ってすごくないですか?
5件のうち一件の歯医者は、休日も診察しているようで、
他との差別化を図っているようです。
何かと比較されるコンビニの数。
コンビニと歯医者の数を比較したら、
なんと、全国の歯科診療所は68167件で、
コンビニは42865件、1.5倍も歯医者が多いのです。
驚きですね。
そういえば、私の自宅から半径500メートルにコンビニは3件。
しかも、最近1店舗閉店されていました。
歯科医療白書によると、歯科医さんの5人にひとりは、
年収300万円以下だそうです。
歯科医になるための学費は、
6年間で3000万円ほど掛かるようです。
学費と年収を見比べてしまうと、複雑な気持ちになりますね。
もちろん、人の痛みを和らげる素晴らしい仕事ですので、
収入の良し悪しで、職業を選択するのはナンセンスかもしれません。
当、(社)全日本任意売却支援協会にも、最近では、
開業医の方からのご相談が寄せられるようになりました。
「借入金、リース設備の返済ができない」
歯科医さんというのは、地域に根ざしていることが多く、
当然、世間の目を気にせざるをえません。
そのためか、任意売却するかどうかの意思決定がなかなかできず、
最後の最後まで引き伸ばしてしまい競売になってしまう方もいらっしゃいました。
また、歯科医さんの方の身内には経済的に裕福な方が多く、
その方から援助を受けて、なんとかやっているという人もいます。
ただ、この場合、その場の”痛み”は避けられても、
遠くない将来、身内を巻き込んだ最悪の形になりかねないでしょう。
子供の頃、歯が痛くなっても痛みの限界まで
歯医者さんに行くのを我慢した経験をし、
「もっと早く行ってれば・・」と後悔したものです。
実は、ローンの滞納も同じです。
状況が悪化してからでは手遅れになります。
歯医者さんにも「もっと早く任意売却の相談に行っておけば・・・」と、
後悔してほしくないものです。