リースバックに取り組む理由

リースバックに関する問い合わせが増えています。

 

最近、不動産の業界新聞でおいてもリースバックの記事を

目にしない日はないと思うほど、リースバックは取り上げられています。

 

元々、リースバックは不動産ではなく自動車や機械設備などに

用いられることが多くありました。

 

 

それが、リーマンショック後あたりから、

自社ビルを売却して賃料を払って使用を継続する会社が増えました。

(バランスシートから切り離すからオフバランスと呼ばれます)

 

では、なぜリースバックが住宅に用いられるようになったのか?

 

ひとつには高齢化によるものがあると思われます。

 

高齢社会

 

 

老後資金に困られた方が、自宅を活用して資金を調達して、

家賃を払ってすみ続けるというものです。

 

 

全日本任意売却支援協会がリースバックに取り組んだのは、

今から10年ほど前です。

 

競売を前にされたご高齢の方から、

「競売を取り下げて、なんとかこの家に住み続けたい」という

ご相談を受けたのがきっかけです。

 

競売の開札まで、あと1週間と期限が迫った中、

借入金の全額を返済して、ギリギリのところで

競売を取り下げることができました。

 

誰にでも相談できないお金に関する問題を

ご家族だけで解決しようと、親類や知人にお金を貸してもらえるか

打診を続けられていたようです。

 

長年、住み慣れた家を出ることはとても大変ですし、

引越しをする労力と費用もかなりのものです。

 

また、年齢を重ねた今さら「引越ししました」

なんて案内を出す気になれないと思います。

 

競売を取り下げ、住み続けられるとわかった時に、

安堵されたご家族の方の表情は今でも鮮明に覚えています。

 

 

最近、働き方改革という言葉を耳にすることが多いですが、

仕事を通しての“やりがい”も忘れてはならないと思います。

 

人に喜ばれ「ありがとう」と言って頂けることは、

“やりがい”を感じる最たるものではないでしょうか。

 

そんなリースバックを始めてもう10年。

ご相談に来られた方のご要望を叶えることはもちろん、

更なるやりがいを求めて、これからもリースバックに

取り組んでいきます。

 

終わり