財形貯蓄のリスクと注意点

2014年10月06日

福利厚生制度のひとつとして、財形貯蓄制度というものがあります。

 

銀行の定期預金よりも利息がよく、給料から天引きでの送金であることから、

不動産を購入して住宅ローンを支払いが始まっても、財形貯蓄を継続される方もいらっしゃるでしょう。

 

 

住宅ローンの返済プランをしっかり立てていて

生活費に使っても余裕が生じての財形貯蓄ならば良いのですが、

住宅ローンの返済で家計がギリギリにもかかわらず続けていると、

手元にお金がないという厳しい状況になってしまうことが考えられます。

 

 

例えば冠婚葬祭などで不意の出費が出た際に、

「財形貯蓄で100万円ほど貯まっているから、解約すればいい。」

と考えられるのならば良いのですが、

 

「お金に困ってると思われるのが恥ずかしいから解約したくないし、
 今回は銀行のカードローンで何とかしよう。」

と判断されるのは非常に危険です。

 

なぜならば、財形貯蓄の利息よりも、

カードローンの金利のほうが高いのですから、この時点で損を生じています。

 

 

また、財形貯蓄の残高分と同じだけ他で借金をしても大丈夫と錯覚してしまった場合は、

気が付けば借金のほうが多くなってしまったり

財形貯蓄を解約したとしても、多額の借金が残ってしまう危険性もあり得るでしょう。

 

これは住宅ローンにも言えることで、

定期預金があるにもかかわらず解約するのをためらい、

住宅ローンの返済するお金が足りない分を、消費者金融で借金して返済を繰り返し、

結果的に破綻してしまったという方もいらっしゃいます。

 

 

せっかく低金利で住宅ローンを借入しているのに、

金利を押し上げているのと変わらなくなってしまいます。

 

財形貯蓄や定期預金、返戻金がある生命保険などがある場合は、

目先の利息に惑わされず現金化したほうが、トータルとして支出が減ることもあります。

 

何を優先的に考えていくか、今一度計画していきましょう。

 

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