オーバーローン

2014年03月27日

 

かつてバブルの時代には、

オーバーローンで不動産を購入することも珍しくありませんでした。

 

頭金も諸経費もないけれどもマイホームが欲しいという人に、

例えば3,000万円の不動産に対して3,300万円の住宅ローンを組んで、

300万円は諸経費に充てると言ったオーバーローンを銀行はしていました。

 

 

バブルの時代は、不動産価値が右肩上がりでしたので、

1年もしないうちに不動産価値が住宅ローン残債額を上回りますし、

銀行も貸付額が営業実績となっていたので積極的に貸し付けをしていたからです。

 

 

しかし、近年は不況のあおりでオーバーローンは減ってきましたが、

不動産価値の下落により、

購入後に知らず知らずにオーバーローンになっていることがあります。

 

 

特に新築マンションなどは全額貸し付けのフルローンがあり、

1年後転勤でマンションを売却しようと思っても、値下がりして購入金額よりも売却金額が低くなり、

オーバーローンの状態になっていて売却出来ずに慌てることになります。

 

 

住宅ローンだけは不動産を売却することで返すことができても、

消費者金融のローンで不動産が抵当に入っていたりして、

合算するとオーバーローンになっている場合もあります。

 

こういった場合は、通常の売却をするだけでは債務のすべてを整理できず、

大きな負債を抱えたにもかかわらず、自宅はなくなってしまうということになります。

 

そんな場合は、任意売却の専門業者に相談しましょう。

各債権者との話し合いをして債権の返済を調整することによって、

債務をなくしたり返済額を減らしたりすることができる可能性があります。

 

 

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