家族に内緒で不動産投資

2014年10月27日

住宅ローンを借り入れる際には、奥様やご家族と相談して、
貯金や返済プランから不動産の購入価格を逆算して決めていると思います。

しかし、不動産投資となると物件の品質と年利だけを見て
購入するパターンが多くみられます。

 

家族に話すと反対されるからという理由で
ご家族に相談することもなく、ご自身だけで購入を決めてしまう方も少なくありません。

そしてよくあるのが、収益物件を全額ローンどころか、
諸費用まで含めたオーバーローンで購入するケースです。

 

※オーバーローンとは
 金融機関が担保として抵当権を設定した不動産の価値より高い融資のこと。
 (担保割れしている状態の借入れのこと)

 

購入する際には、不動産ローンの返済額や固定資産税等の
諸費用の支払いと家賃収入を天秤にかけて、
それでも利益が出ると踏んで購入するのですが、
支出と収入のバランスが崩れてしまうと、投資は失敗どころか、
普通の生活まで脅かすことになります。

 

 

入居者が入らず家賃収入が途絶えたり、
周りの家賃相場が下がり減額しないと入居者が決まらなかったり、
固定資産税の増額などが起きてしまうなど、予期せぬ事態が起こる可能性も。

 

こうなると「不労所得が得られる」と喜んでいたのは束の間で、
経費と収入が拮抗した状態になったり、
持ち出しして赤字を埋めなければいけなくなってしまいます。

 

任意売却の相談では住宅ローンの滞納だけでなく、
不動産投資が思うようにいかず返済が出来なくなったという
ご相談も非常に多く寄せられます。

 

投資物件の場合、住宅ローンと比べてオーバーローンとなっていることが多く、
より問題が深刻になっていることもあります。

 

 

また、家族に内緒で不動産投資をしていたケースでは、
相談が遅れて投資物件はおろか自宅まで競売寸前となってることもあります。

返済が苦しくなっているがなかなか家族に話せないと躊躇されている方は、
1日でも早く状況を話され、ご相談されることをおすすめします。

 

不動産業者の営業やインターネットでの不動産投資の成功者は、
声高に「オーバーローンで購入しても、利益が出る。」と言いますが、
現実的にはそんなに甘いものではありません。

 

一人の成功者の裏には、100人の不動産投資の失敗者がいることを
認識しなければなりません。

 

 

 

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