住宅ローンを破綻させないためには

2014年09月22日

任意売却の相談に来られる段階では、住宅ローンの返済が破綻しているか、

破綻一歩手前であることがほとんどです。

 

「自営業の経営がうまくいかなくなった。」

「リストラされた。」「病気になって働けなくなった。」等、理由も千差万別ですが、

「あの時こうしておけば、住宅ローンが破綻することは無かっただろう」

と、悔やまれているケースが多くあります。

 

今回は、そういったご相談事例をご紹介したいと思います。

 

 

<事例-1>

夫婦共働きで住宅ローンの返済をしていたため、

妻が計画外の妊娠出産となった際に、住宅ローンが支払えなくなった。

今から考えると、夫だけの収入で返済できる物件にしておくか、

妻が出産後子供を預けて働けるようになってから購入すればよかった。

 

 

<事例-2>

介護が必要となった母親を引き取ったため、

パートに出ていた妻が辞めて介護に専念することになった。

母親の食費などのほかに、医療費や介護用品のレンタル料などが月に5万円以上かかり、

母の年金だけでは足りず、また妻のパート代もなくなったため、

住宅ローンの返済が破綻してしまった。

 

事前にどのくらい費用が掛かるか、また受けられる公的支援を詳しく調べなかったため、

後になって「申請してればお金がかからなかった・・・」

「妻も介護に専念しなくても、パートにも行けただろう・・・」と後悔している。

 

 

<事例-3>

子供を中高一貫の私立校に入学させたが、

学費以外にも寄付金や施設負担金など、多額の教育費がかかった。

さらに、レベルの高い学力に追いつくため塾にも入塾させたため、

住宅ローンのほかに10万円近い教育費が毎月かかるようになり、

住宅ローンを滞納してしまい競売の通知が来てしまった。

 

結果的に公立中学に転校することになり、無理をせずに高校から入学させるか、

子供のレベルに合った中学を選べばよかったと、今更ながら思っている。

 

 

 

どのケースも初めに無理をしていることが原因となっており、

家計に余裕がないにもかかわらず支出が増えてしまい対処できなくなってしまった

典型的なケースと言えるでしょう。

 

ライフスタイルは刻々と変わっていくものなので、
あらかじめ余裕を持った住宅ローンの返済プランを立てておく方が無難です。

 

しかし、どんなに計画を立てていても、不測の事態は起こるもの。

 

「今後どうするか?」
新たな計画を練り直せるくらいのゆとりは持っておきましょう。

 

 

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