住宅ローン返済困難予備軍のきっかけとは?

2014年08月04日

  

あなたは「住宅ローン返済困難予備軍」ではないですか?

 

住宅ローンの返済を滞納して競売になってしまう方のほとんどが、

払えなくなってしまう前、返済途中の段階から「支払いが厳しい」と感じていらっしゃいます。

 

そのような人を「住宅ローン返済困難予備軍」と言い、

住宅ローン利用者10%近くを占めるのではないかと言われています。

 

 

払えない月が突然やってくるのではなく、

そうなる前にすでに予兆はあり、実際に強く不安を感じていらっしゃるということです。

 

 

返済困難予備軍になるパターンはいくつかありますので、見ていきましょう。

 

(1)収入減、ボーナスカット

リストラで以前よりも収入の低い会社に転職した、
また業績不振で給料カットでボーナスの支給もなくなった。

自営業だが、売り上げが伸びず赤字経営に去年から転落してしまった。

 

(2)やむを得ない出費

子供の教育資金が、塾の費用や私学に進学などで想定以上にかかってしまった。

 

(3)思わぬ収入状況の変化

妻が妊娠・出産したが子供が病弱で保育園に入れられない、
もしくは妻の産後の体調が悪く思ったように復職できなかった。

 

(4)返済額の上昇

ステップローンで、借り入れ後の3~5年後に金利が上がって返済額が上がってしまったが、
予想していた給料の昇給がなかった。

(5)管理費・修繕積立金などの値上がり

中古マンションを購入したが、直後に管理費・修繕積立金・駐車場代の値上がりがあり、
当初よりも1万円以上も支出が増えた。

 

(6)家族の介護

共働きで働いていたが、親の介護が必要となり妻が退職したため収入が減り、
さらには親の介護費用が掛かるようになった。

など、いつ自分もそうなっておかしくない内容が並んでいます。

 

 

このように、返済困難予備軍のきっかけは決して珍しいことではありません。

誰にでも起こりうるような、身近な出来事なのです。

 

また、収入減や思わぬ出費などの赤字を補うために、貯金を切り崩したりカードローンで更に借入を増やしてしまうなどもよく聞く話ではありますが、

住宅ローンの支払いがある限り根本的な解決にはならず、家計が持ち直すような収入状況の変化がない限り、近い将来に破綻してしまうこととなります。

 

 

「返済が難しい」と感じた時に、どのように対処していくか。

これが後々の状況に大きく影響してきます。

 

そのため、上記の住宅ローン返済困難予備軍に当てはまると感じる方には、

任意売却も視野に入れた支払いプランの見直しを検討されることを呼びかけています。

 

まずは、家計の状況や今後の大きな出費の予定などを、

ご家族でしっかり把握されることから始めましょう。

 

 

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