負の財産の相続・・・解決法は?

2014年08月25日

遺産相続と言うと、高額な不動産や貯金などの遺産を受け継いで羨ましい・・・

といった印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

しかし、現実にはそんなに単純なものではありません。

 

なぜなら、不動産や貯金などがプラスの遺産とすれば、

借金や負債などマイナスの遺産も相続人にかかってきてしまうからです。

 

 

そのため、

「借家住まいだったから、遺産なんてなく逆に借金だらけだった。」

「亡くなった父親の持ち家があるが、事業者ローンの残債があるから実質的にはマイナス。」

というケースもあります。

 

 

ただし、遺産は必ず引き継がなければいけない物ではなく、

「相続放棄」により相続人から外れることができます

 

相続放棄をした場合は、初めから相続人としていなかったとみなされ、

残りの相続人で相続されます。

明らかに負債が多い場合には、相続放棄をされる方がほとんどです。

 

 

 

しかし、中には「亡くなった父親名義の家にまだ母親が住んでいるため、

何とかならないか。」と言われる方もいます。

 

そのようなときには、「限定承認」をすると実家を守ることができます。

限定承認は、プラスの遺産の範囲でマイナスの遺産の負債を相続する方法で、

遺産がプラスかマイナスかわからない時にも有効です。

 

 

例えば、亡くなった父親の自宅に1000万円の価値があり、負債が2000万円あるとします。

単純に相続すれば、1000万円の自宅とともに2000万円の負債も相続することになります。

しかし、限定承認ならば、1000万円の自宅に対して、1000万円の負債を引き継ぐだけで相続できます。

 

 

一見すると利点が大きい限定承認ですが、不利な点もあります。

相続人が複数いる場合、全員が限定承認を了承しなければなりません。

 

また、個人の財産と負債の徹底的な洗い出しが必要となります。

その際の不動産の評価額は実情の不動産価格となるため、

税法上の不動産評価額よりも割高となり、譲渡税が発生するケースがあります。

そのため、相続放棄をする人に比べ、限定承認をする人はほんのわずかです。

 

 

 

上記でご紹介した「相続放棄」「限定承認」等の選択肢はあるものの、

本当にどの方法が良いかをしっかり検討する必要があります。

相続人が苦労をして限定承認をしたのに、

結果的に任意売却で処理しなければならなくなってしまう方もいらっしゃいます。

 

いずれにしても、何かあった時のために事前に資産についてしっかり把握し、

整理を行っておくのが得策でしょう。

 

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