競売を避けて、住み続ける方法も。

2014年01月20日

住宅ローンが支払えなくなった場合、映画やドラマのように、

突然差し押さえの赤い札をベタベタ貼られ、すぐさま追い出されるのでは??

と思われている方がいらっしゃるかもしれません。

 

 

しかし、実際にはそういったことはなく、

住宅ローンを滞納してから競売までにはきちんと段階があります。

 

 

初めは銀行から支払いが遅れていますと連絡があり、それでも支払いがされなければ、

保証会社が代位弁済(※)をし、保証会社から一括返済を求められます。

その後、裁判所から「競売開始決定通知書」が届きます。

 

 

 裁判所からの通知が届いたら、競売までの時間は「赤信号」です。

 

しばらくすると、裁判所から、「○月×日に家の査定に行きます」と書面で連絡があります。

これは拒否することは出来ません。

居留守をしたところで、鍵を開けて、裁判所の職員と不動産鑑定士による調査が始まります。

 

 

 

ここから3ヶ月~半年で競売がスタートします。

競売の入札がスタートしてしまうと、取下げはできません。競売の取下げは入札前にすべての

手続きが完了していなくてはいけません。

 

 

 

ですが、住宅ローンの滞納=競売、住宅ローンの滞納=引っ越さないといけない

というわけではありません。

 

 

 

住宅ローンの返済が出来ない状態で売却する方法があります。

それが任意売却という解決方法です。

 

 

 

競売になると、相場の価格よりも低くなることが多いのですが、

任意売却であれば相場に近い価格で売却可能なため、住宅ローンの残債務がその分減ります。

また、金融機関とのお話し合いの上で、引越し代を捻出したり、滞納分の税金を売却した分より

収めることも認められます。

 

 

このようなメリットのほかに、「住み続けることも可能」というのが

任意売却の大きな特徴のひとつです。

 

「子供の学校のためにも、引っ越したくない。」

「先祖代々の土地で、手放したくない。」と言った諸事情で、引越しをためらわれる方も多くいます。

 

 

具体的には、親族の方にいったん購入していただき、その方に返済する方法や

投資家の方に協力してもらい、その方に家賃を支払う形で住み続けるという方法です。

 

「競売しかない」と諦めてしまう前にご相談ください。

これからの生活のための解決方法を見つけましょう。

 

※代位弁済とは

住宅ローンを組む際、ほとんどの場合に、保証会社の保証が入ることになります。

これは、住宅ローンを組んだ方(債務者)が返済不能になり、

期限の利益(分割で支払う権利)を喪失した後、

債権者はこの保証会社に支払いを求めます。保証会社は債務者にかわって

債権者に支払います。これが「代位弁済」です。

 

 

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