債務整理をすると住宅ローンは借りられないの?

2014年11月10日

 

前回、住宅ローンの返済中は過払い請求がが出来るというお話をしました。

では、過払い請求をした場合に、住宅ローンは借りられるのでしょうか?

 



すでに返済を終えている借入れについての過払い請求については、

住宅ローンの審査に影響は出ないようです。

 


ただし、まだ借入れ途中のものについて過払い請求をされた場合には、

審査に影響が出ることがあるようです。


なぜ、なのでしょうか?

 

債務整理は貸金業法等の改正により、法定金利以上の金利に対しての

返済分があった場合、その分を元本に充当するため借金が軽減したり、

場合によっては返金されます。

 



ただし、貸した側の金融機関からすると返金しなければいけないため、

「初めに契約した時に、この金利で了承していたはずなのに…」となります。

 


債務整理は、法的には消費者保護と言う観点においては大きな利点があります。

しかし一方で、金融機関側からすると、過払い金の返還請求で経営が成り立たなく

なった会社も出るほど、非常に困った法律なのです。


 

そのため、債務整理をすると個人信用情報、一般的にはブラックリストと

呼ばれるものに「この顧客は債務整理をした」と記載されてしまいます。



そうなってしまうと、「債務整理をして借金がなくなり、

過払い金まで戻ってきたのでマイホームを購入できる。」と思っても、

個人信用情報は金融機関で共有している情報であるため、

たとえ住宅ローンであっても新たに借り入れることが難しくなるのです。



「債務整理をした」という情報は、情報機関によっても違い、

また公式には情報抹消基準を公表していないのですが、

おおよそ5年ほど登録されることが多いです。

 



住宅ローンは、金利も低く、ごくごく一般的なローンではあります。

それと同時に、多くの人にとって人生最大の借入れではないでしょうか。

 

 

大きなお金ですから、思い立ったときに家を買う・・・のではなく、

やはり資金計画を立てることが重要なのでしょう。

 

 

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