低金利だから今が買いどき!は間違い?

2014年09月01日

9月1日、住宅金融支援機構は長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の
適用金利を1.66%と発表しました。

この金利は、過去最低の金利です。

 

住宅ローンの金利が下がると、同じ借入金額でも毎月の返済額が少なくなります。

また、返済割合から見ると貸出最大金額が上がるため、
より高価な不動産が購入できるとも言えるでしょう。

 

上記のことから、住宅ローンの金利が下がることは良い面が多いとも言えますが、
やはり注意点もあります。

 

気を付けたいこととは・・・

「金利が安い=今が買い時!」と、安易に考えないということです。

 

 

フラット35は固定金利のため、毎月の返済が確定します。

そのため変動金利に比べるとリスクは少ないのですが、

それでも住宅ローンの返済はそもそも家計の支出の大部分を占めるので、
負担は決して少なくありません。

 

 

また、住宅ローンの借り入れは若ければ若いほど、返済完了の年齢が早く済むため
ある意味有利なのですが、

年齢が若い分年収が少なかったり、妻の妊娠・出産や子供の成長における支出の変動が
大きくなったりする時期と返済期間が重なることも考えられます。

 

 

そのため、

「収入が増えないのに、子供の教育資金がかさむ。」

「リストラされて半年経つが、再就職できなくて住宅ローンの返済が限界。」

「共働きだった妻が立て続けに二人妊娠・出産したので、3年近く家計が赤字になっている。」

 

と言った、将来の収入や資質の変動を予測しきれずに、
住宅ローンを滞納してしまい任意売却の相談に来られるという方もいらっしゃいます。

 

 

 

中には、借入して3年も経たずして返済が出来なくなり、
しかも新築物件であったため値下がり額も大きく、オーバーローンの状態といったケースも。

 

リストラはある意味不可抗力な面もありますが、ライフサイクルの変化については
ある程度自分で制御することが可能です。

 

 

「住宅ローンの金利が安いから今買っとこう!」というのではなく、
「自分や家族にとって必要な時期だから買う」 など、購入のタイミングも慎重に検討しましょう。

 

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