住宅ローンの頭金は多い方が良い?

2014年08月08日

 

マイホームを購入する際に、一番気がかりとなるのが物件の価格ではないでしょうか。

マイホームを現金一括で購入する人はほとんどなく、

98%以上の人が住宅ローンを利用して購入されます。

 

頭金と住宅ローン借入可能額を足したものが、住宅購入価格の上限額。

当然ながら価格が高ければ高いほど、立地や広さなど希望に沿った家を購入できますよね。

そのため、上限額いっぱいまでローンを組み、

更に毎月の負担を減らすためにと、貯金のほとんどを頭金へと回してしまう方がいます。

 

しかしこれは非常に危険です。

 

なぜなら、手持ちの現金がない状態となるため、

子供の入学資金等の出費が重なった時やリストラで収入がなくなるなど

予期せぬ収入減があった場合、たちまち困ることとなります。

 

 

特に、20代・30代の初めて購入される方の中には、

「住宅ローンを返済しながら、また貯金をしていけばいい。」と前向きに考えていても、

実際は日々の生活でいっぱいで、そんなに現金が残らないという声が多いようです。

 

 

子供の成長により支出が増えたり、住宅ローンの支払いだけを考えて、

固定資産税やマンションの管理費、また家が大きくなったことによる水道光熱費の増加を

購入時の計算に入れていないことも、計画通りにいかなくなる要因と言えるでしょう。

 

そうなると、1年もたたず支払いが困難となり、

任意売却の相談に来られる方もいらっしゃいます。

 

 

頭金をたくさん入れたほうが後々の支払いが軽減されるし、

早く完済したいと思われるのは自然なことです。

 

 

しかし、万が一に備えて、

予備資金として半年分の生活費くらいは手元に残しておくことをお勧めします。

 

 

こうしておくと、収入の減少や不意の出費にもある程度対応することができ、

リストラなどによる失業や病気による入院などで収入が全くない状態でも、6カ月間は余裕があります。

 

その間に、次の生活の立て直しを検討していくのが現実的と言えるでしょう。

 

 

マイホームを購入する際には、どうしても夢や希望が先行しがちですが、

その後の生活を見据えながら慎重に計画を立てることも大切です。

 

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